内容説明
1900年、パリ。ドイツの数学者ダーフィト・ヒルベルトは「数学の諸問題」と題する歴史的講演をおこなった。この講演はある意味で、人工知能研究の前史をなすものだった。計算機科学に理論的基礎をもたらした「チューリング・マシン」の提案は、1930年代のことである。そして、1946年、初の電子的汎用コンピュータENIACが登場し、1956年のダートマス会議の開催により、AI=人工知能研究が科学と産業の世界に躍り出た。その後、AIに関係する諸分野は最も熾烈な知的論争の場となってきた。そこでは信条や主観がせめぎあい、AIの時代がはたして来るのか、行く手には“破滅”のみが待っているのか、来るべき未来のAI像は混沌としていまだ揺れ動く。
目次
第1章 人工知能概念の芽生え―ヒルベルトとチューリング
第2章 開拓者―ジョン・マッカーシー
第3章 楽観主義者―レイ・カーツワイル
第4章 ヒューマニスト―ジャロン・ラニアー
第5章 悲観主義者―ビル・ジョイ
第6章 夢と現実のはざま
著者等紹介
ウィリアムズ,サム[ウィリアムズ,サム][Williams,Sam]
1969年生まれ。ニューヨーク・スタテン島生まれ。フリーランス・ライター、著述家。ソフトウェアやソフトウェア・カルチャーに関する論稿をウェブサイトに発表するほか、新聞・雑誌にも寄稿しており、気が向けばテレビ番組も手がけている
本田成親[ホンダシゲチカ]
1942年、横浜に生まれ鹿児島で育つ。東京大学大学院博士課程修了。位相幾何学、基礎論専攻。東大教官を経てフリーランスとなり、数理哲学や科学理論関係の著述に携わるかたわら東京芸術大学大学院美術教育研究科客員講師を務める。1997年、「佐分利谷の奇遇」で第2回奥の細道文学賞受賞後、文芸作家活動に入る
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