内容説明
本書は、一般技術者および理工系、医学系、保健学科系の大学生、大学院生を対象にして、前者にとってはこの分野の現状把握と今後の健康・福祉機器／システムの研究開発のヒントとなること、また後者にとっては、狭義では健康・福祉工学、あるいは広義では生体医工学を工学の一分野として具体的事例を見ながら理解する手助けとなること、を配慮して刊行することになった。すなわち、健康・福祉分野で製品化にまで至った模範的な製品例や、研究開発途上にある産学連携プロジェクトなどの典型例を通し、物理・化学や電気・電子工学、機械工学、人間工学などの基礎から最終製品へ至る道筋を理解したり、あるいは研究開発手法の一般化がされていない健康・福祉機器開発に対して、製品化または研究開発段階の実例を見ることによって、この分野における研究開発の方法論を理解する一助となればと意図したわけである。
目次
第１部 健康・福祉産業の昨日、今日、そして明日
第２部 商品化へのストラテジー（健康機器／システム編；介護関連機器編；自立支援機器編）
第３部 機器開発へのアプローチ（健康支援システム編；ホームケアシステム編；介護関連機器編；自立支援機器編）
第４部 健康・福祉機器開発のための基礎（健康・福祉機器のための要素技術編；バリアフリー社会における技術と倫理編；健康・福祉のための法制度編）
著者等紹介
山越憲一［ヤマコシケンイチ］
１９７２年早稲田大学大学院理工学研究科（機械工学専攻）修士課程修了。工学博士（早稲田大学）、医学博士（東京医科歯科大学）。’７２年東京女子医科大学助手、’７４年東京医科歯科大学助手、’８０年同大講師、同年北海道大学助教授、’８７年オックスフォード大学客員教授、’９４年金沢大学教授。この間、生体計測と制御、循環系および整形外科バイオメカニクス、生物系の形態と機能解析、健康・福祉工学などの研究に従事。日本ＭＥ学会、日本機械学会、計測自動制御学会、ＩＥＥＥ、国際ＢＭＥ会議などに所属
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