内容説明
小説・映画・マンガ・日記などのなかに、遊びやジェンダー、歴史や記憶、他者のかたちを探り出す。
目次
1 遊びとメディア(遊びにおける「離脱」と「拘束」―『丹下左膳余話・百万両の壷』をめぐって;『リング』あるいは秀逸なメディア論としてのホラーについて ほか)
2 子どもとジェンダー(双子の夢からさめるとき―吉野朔実と横顔の少年少女;孤児物語をめぐる考察;性別化されたディスクールを越えて―ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』を手掛かりに)
3 歴史と物語(大正のユートピア;物語のなかの他者性;生きづらさの系譜学―高野悦子と南条あや)
4 記憶と他者(記憶の重層―パトリック・モディアノ『新婚旅行』その他;消失の技法―ポール・オースターの世界 ほか)
著者等紹介
亀山佳明[カメヤマヨシアキ]
龍谷大学社会学部教授
富永茂樹[トミナガシゲキ]
京都大学人文科学研究所教授
清水学[シミズマナブ]
追手門学院大学人間学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。