内容説明
情報科学の扱う「機械情報」に対して、「人間情報」の本質を「意味」として焦点化し、情報理論・意味論・論理学・語用論などの諸理論を超領域的に横断した、新しい情報哲学。
目次
第1章 情報、意味、コミュニケーション(情報;意味;コミュニケーション)
第2章 論理、言語(論理;論理学と哲学;哲学と言語学;形式言語)
第3章 論理的(形式)意味論(命題論理の形式言語L;意味としての真理;真理関数;意味論的妥当性;述語論理の形式言語PL;述語論理の式の定義)
第4章 自然演繹(命題論理の自然演繹;述語論理の自然演繹)
第5章 語用論(意味と使用;協調と推意;前提;言語行為;ポライトネス)
著者等紹介
加藤雅人[カトウマサト]
1955年京都府に生まれる。1983年京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修。1998年京都大学博士(文学)。関西大学総合情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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逆丸カツハ
1
シャノンの情報理論、記号論理学、言語行為論の概説。それぞれ独立に説明されているといった印象。何というか、これを書くことによって新しい情報に関するパースペクティブをもたらそうという精神が感じられない。2020/04/12
凸凹
1
情報と情報の意味内容について、情報科学、論理学、言語学といった学問領域から、関連する理論をまとめた本。ふつう別々に論じられる通信としての情報と意思伝達についての情報を体系的にとらえて全体像を示しているので、情報という概念を考える手掛かりをつかむ上で一読の価値はある。2017/09/20