内容説明
フッサール以来すでに100年を経過している古典的な『現象学運動』に対して、本書は、これと一線を画す新しい現象学運動を紹介する。シュミッツとゲルノット・ベーメを中心とする『新現象学運動』は、ハイデッガーからの根本的影響を受けながら同時に事象の解明と再分析によって身体、感情、状況、多様性などの人間存在の新しい理解を創造しようとしている。
目次
第1部 シュミッツの日本講演(哲学の現在の課題;現象学と実証主義哲学;芸術における身体と感情 ほか)
第2部 寄稿論文(眼差し・身体・支配;シュミッツ現象学における主観性の問題;単独者の存在を開示する感情―フィヒテ以後の思惟の地平と「新しい現象学」 ほか)
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