ポリマーフロンティア21シリーズ<br> 透明プラスチックの最前線

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ポリマーフロンティア21シリーズ
透明プラスチックの最前線

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  • サイズ B5判/ページ数 228,/高さ 27cm
  • 商品コード 9784860431396
  • NDC分類 578.4
  • Cコード C3043

出版社内容情報

オプトエレクトロニクス産業の発展に伴い、透明高機能プラスチックに対する要望は多様化しており、複屈折に代表される各種光学特性の精密制御、あるいは「透明性」の前提の中で、熱物性・電気特性等の各種目的機能の実現が求められている。プラスチックならではの機能の追求に加え、易成形性・計量・安価等の特性を生かした光学ガラス代替としての用途展開も期待されている。
本書では、「透明」をキーワードにした高機能プラスチック材料に関して、ポリマーの本質理解に関わる基礎的内容から最先端の動向まで解説する。

※ 高分子学会主催「ポリマーフロンティア21 透明プラスチックの最前線」セミナー(2006年4月)を編集。


序文
大林 達彦(富士写真フイルム株式会社R&D統括本部先端コア技術研究所 主任研究員)

第1講 最も透明なポリマーとは
小池 康博(慶應義塾大学理工学部物理情報工学科・総合デザイン工学専攻 教授)
1 はじめに
1.1 フォトニクスポリマーとは
1.2 不純物のポリマーの光特性
2 高速プラスチック光ファイバーの開発
2.1 高速化を実現するために
2.2 高透明性から屈折率分布へ
2.3 基礎に戻って再チャレンジ アインシュタインの揺動説とポリマーの透明性
2.4 ベル研究所での仕事
3 散乱を利用した透明性の制御 GI型POFの実用化へ
3.1 伝送損失を小さくするために
3.2 吸収損失ゼロポリマー
3.3 ポリマーの材料分散は石英を越える特性を持つ
4 散乱を積極的に利用する
4.1 HSOTポリマーの開発
4.2 バックライトシステムへの展開
5 ゼロ複屈折性ポリマーの開発
5.1 複屈折の問題
5.2 微粒子分散で複屈折制御
5.3 液晶ディスプレイにおける高分子の役割
6 まとめ ポリマーのイノベーションがシステムを変えていく

第2講 高分子材料の複屈折制御
井上 正志(京都大学化学研究所材料物性基礎研究部門 助教授)
1 はじめに
2 複屈折とは
2.1 複屈折の微視的表現
2.2 高分子の複屈折の起源
3 複屈折の指標
3.1 配向の測定
3.2 配向複屈折
3.3 高分子ガラスの複屈折
4 構造と複屈折
5 共重合による複屈折制御
5.1 ポリカーボネート
5.2 シクロオレフィン系ポリマー
5.3 共重合体の設計方法
6 波長依存性の制御
7 まとめ

第3講 透明プラスチックの熱膨張制御
扇澤 敏明(東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻 助教授)
1 はじめに
2 透明プラスチックの種類
3 熱膨張の基礎
3.1 熱膨張機構
3.2 高分子の熱膨張
3.3 自由体積とは
3.4 自由体積の求め方
3.5 高分子の熱膨張機構
3.6 熱膨張挙動とその他の物性
4 体膨張係数と線膨張係数
4.1 体膨張係数の測定法
4.2 体膨張係数測定例
4.3 膨張係数最小の高分子
5 熱膨張係数の低減法
5.1 エントロピー弾性の利用による低減法
5.2 透明プラスチックの低線膨張化
5.3 プレス延伸
6 まとめ

第4講 高透明PENフィルムの開発と応用展開
飯田  真(帝人デュポンフィルム株式会社開発センター第3開発室 室長)
1 はじめに 帝人デュポンフィルムについて
2 フレキシブルディスプレイ市場とフィルムへの要求特性
2.1 フレキシブルディスプレイの市場
3 高透明PENフィルムの開発
3.1 ポリマー技術
3.2 成形プロセス技術
3.2.1 延伸方法
3.2.2 配向・結晶化による特性向上
3.2.3 ガスバリア性
3.3 表面設計技術
3.4 表面改質による機能付与
4 高透明PENフィルムの応用例
5 まとめ

第5講 耐熱性透明プラスチックとしての含フッ素ポリイミド
安藤 慎治(東京工業大学大学院理工学研究科物質科学専攻 教授)
1 はじめに
2 高耐熱透明ポリマーのニーズ
2.1 光ネットワークと材料
2.2 プラスチック光導波路部品
2.3 光アイソレータ
2.4 光部品材料としてのポリマーの得失
3 含フッ素ポリイミド
3.1 含フッ素ポリイミド開発の歴史
3.2 全フッ素化ポリイミド(PFPI)
3.3 その他の光導波路用ポリマー
4 光学用ポリマーの各種特性制御
4.1 熱膨張と屈折率
4.2 配向と光学特性
5 光学機器用周辺部品
5.1 ポリイミド光波長板
5.1.1 光波長板の原理
5.1.2 ポリイミド薄膜波長板の調製と特性
5.1.3 波長板の温度依存性制御
5.2 ポリイミド薄膜偏光子
6 まとめ

第6講 有機-無機ハイブリッド技術の応用による透明機能材料
福井 俊巳(株式会社KRIナノ材料研究部長兼ゾルーゲル技術ユニット長)
1 はじめに
2 有機-無機ハイブリッド技術の概要
2.1 有機-無機ハイブリッドの光学材料への応用
2.2 ゾル-ゲルベースの溶液反応の適用
2.3 熱硬化、光硬化の応用
2.4 熱可塑性有機-無機ハイブリッド材料
3 有機-無機ハイブリッド技術を応用した屈折率制御
3.1 低屈折率材料
3.2 さらに低屈折率化をはかるため
3.3 高屈折率材料
4 有機-無機ハイブリッド技術を応用したアサーマル光学材料
5 有機-無機ハイブリッド技術を応用した吸収・発光材料への応用
5.1 希土類ドープハイブリッド材料
5.2 白色LED応用の可能性
5.3 その他の応用