内容説明
新資料が明かす!独裁から崩壊へ。
目次
ヒトラーと第三帝国その決定的瞬間―ヒトラーとナチス・ドイツ15の「その時」
独裁者への道/なぜ、ヒトラーを阻止できなかったのか
幻のヒトラー暗殺計画/運命のミュンヘン会議
「ドイツの勝利は確実なり」/日本を揺るがした外交電報
地下壕の銃声/新資料が明かす独裁者の最期
もしナチスが勝利をおさめていたら?―SF・ミステリー小説で読み解く「もうひとつの世界」
映像で観るヒトラーと第三帝国―ナチス・ドイツ関連のビデオ・ガイド
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
9
一気読み。ヒトラー、ナチスの歴史がわかりやすくまとまっていて、今まで漠然としか知らなかった歴史の流れがよくわかって○。今更だが「わが闘争」が口述だったの知らなかった…おまけにそれ筆記したのルドルフ・ヘスだったなんて。「党はヒトラーである。ドイツはヒトラーであり、ヒトラーがドイツである」という言葉の怖さが今ならわかる。いつの時代にもこの固有名詞を変えて考える、一歩引いたフラットな自分でいたいと強く感じた。2021/02/27
buchi
3
第二次世界大戦時代の知識の補足、時系列の整理が出来た。 ナチスは、善人面をして民衆を扇動する狂気の政党だったということ。 もしもこれから日本や世界を戦争に向かわせる人物が現れても、国民はそれに気が付けるのだろうか。最近の世界情勢怖すぎ。2017/03/17
Kohei Fukada
2
今まで、知識不足でしたが、この本で新発見がありました。ヒトラーが政府転覆を目指して起こしたミュンヘン一揆の後に行われた裁判で、当時、ドイツ国籍を持っていなかったヒトラーは、法律通りに裁かれていれば、国外追放になるはずでした。しかし、ヒトラーは法廷で4時間もの演説をし、裁判官を味方につけ、寛大な処置で半年ほどで釈放されていたのです。これは法治国家としてあるまじきことです。日本で言えば、満州国建国を政府が追認してしまった事にあたると思います。歴史にもしはないけど、やはり決定的な分岐点があるのだなと思いました。2013/09/26
jack
1
この時代のドイツは、文章説明が難しい。それを事も無げに著述。良書。☆4.22015/08/01
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
0
NHKの番組をまとめたもの。15の決定的瞬間を挙げ、そのうち4つを解説。各章で専門家との対談もあるが、ページ数が少なく、多少物足りなかった。当初ヒトラーは幾つか賭に出て、それが悉く当たったため、その後も無謀な計画にばかり奔るようになったとの解説は納得のゆくものがある。また、ドイツがソ連に宣戦布告した後、ソ連をドイツに任せて日本が南方に進出したことが説明されているが、日本における第二次世界大戦に触れる場合、欧州での戦況に殆ど触れることがないため視点が偏るが、本書ではその辺にも言及されていて大変勉強になった。2013/04/21