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ロシア民衆反乱史

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  • サイズ A5判/ページ数 338,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784882027829
  • NDC分類 238.05
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ロシアの反乱史は、従来、ロシア革命の前史として扱われ、農民戦争や階級闘争という観点から書かれることが多かったが、著者は広い視野から、18世紀までの反乱は、西ヨーロッパ文明の影響をうけた支配者階級にたいして、「父なるツァーリ」を信じ、ロシアの古きよき伝統と慣習、宗教を守り、理不尽にも強奪された土地と自由をとり戻そうとする民衆が蜂起したものであり、両者の深い溝は、ソ連時代にも引き継がれたとの視点から、4つの反乱──ボロトニコフの反乱、ラージンの反乱、ブラーヴィンの反乱、プガチョーフの反乱──を詳述。ロシア史の伏流でもある民衆反乱の姿──コサックの反乱、都市の暴動、農民の一揆、反植民地運動、宗教的軋轢、地域紛争、政治的陰謀などの要素がからむ複雑な様相を巧みにまとめた好著。訳者解説「ユーラシアとロシア国家」で背景を補足。

内容説明

ロシアでは、なぜ反乱がかくも多発したのか。本書は、その凄惨な歴史を生々しく描きつつ、ロシア史の根本問題に迫る。

目次

第1章 ボロトニコフの反乱―一六〇六年~一六〇七年(動乱期;ボロトニコフ ほか)
第2章 ラージンの反乱―一六七〇年~一六七一年(転変の時代;ステパン・ラージン ほか)
第3章 ブラーヴィンの反乱―一七〇七年~一七〇八年(銃兵隊;キリストか反キリストか ほか)
第4章 プガチョーフの反乱―一七七三年~一七七四年(ヤイーク川;「第三皇帝」 ほか)
第5章 その後の推移

著者等紹介

白石治朗[シライシジロウ]
1936年大阪府生まれ。早稲田大学文学部露文科卒業、同大学院文学研究科博士課程(西洋史専攻)修了。専攻はロシア史。現在、中央大学、工学院大学講師
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