内容説明
自然や生命、文化の中に現象としてある左と右は、なぜ、どうして、という不思議に満ちている。物理学・化学・生物学・生理学・認知科学・民俗学・文化生態学の新しい知見を武器に解明を試みる。
目次
自然と生命と文化を対角線につなぐ
右優位の文化は普遍的か
二分法でいくか三分法か
左右学の枠組みを考えよう
左と右を大いに語り合う
自然に左と右が現れる
文字から左と右を考えよう
思想としての左と右
身体に埋め込まれた社会
生き延びるために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーれ
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読みやすい本でした。学術的というよりは雑学的な内容という印象でした。2013/05/16
まづだ
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左右は、上下や前後に比べてずいぶん弱い概念。鏡に映った自分の右手とか、川の右岸って言われると迷っちゃうほど。それは重力や身体の構造から絶対的に決まってるものじゃないから。でも、だからこそ、そこに「文化」が入りこむ余地がある。文化と身体が混じりあい、深く探求する面白さがある。そんな大きなトピックの中で雑談するような、よく言えば広がりのある悪く言えばまとまりのない、面白い一冊でした。テーマはいいのに。2012/12/21