内容説明
本書は、これまで主題的に取り上げられることが少なかった「技術」について哲学の立場から考察。哲学史や科学史を振り返り、技術についての思想の変遷を辿るとともに、「自然」「科学」「社会」など、「技術」と対になる概念との関係を軸にして、具体的な事例を交えながら考察がすすめられる。技術に関係する多様な要因を探り出し、技術の実相に迫ると同時に、技術についての従来の考え方の底にある「哲学」そのものの再検討を行う。新しい「技術の哲学」を提示する教科書。
目次
なぜ、現在、技術は哲学の根本問題となるのだろうか?
技術と人間―プロメテウス神話と哲学的人間学
技術と価値―プラトンの「技術哲学」
技術と自然(1)―古代(アリストテレス)
技術と自然(2)―中世(キリスト教)
技術と自然(3)―近代(F.ベーコン)
技術と科学(1)―近代科学の成立
技術と科学(2)―イデオロギーとしての技術と科学
技術と科学(3)―知識論の「技術論的」転回
技術と社会(1)―技術決定論と社会構成主義
技術と社会(2)―技術の解釈学
技術と社会(3)―技術の「創造性」と設計の管理
技術と社会(4)―フェミニズムの観点から
技術との新たな付きあい方を求めて
二本における技術哲学
著者等紹介
村田純一[ムラタジュンイチ]
1948年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学(科学史科学基礎論)。東洋大学を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻:哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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