内容説明
二〇一一年三月、ついにシリアにも“アラブの春”が波及し、人々はアサド政権の崩壊を目指して抗議活動に立ち上がった。恐ろしい暴力に晒され、祖国から逃れなくてはならなかったにもかかわらず、人々は今もその夢をあきらめていない。満杯の監獄に押し込められ、誰かの遺体の上で眠るしかなかったと語る男性、シリア人には尊厳などないと嘆く女性…。彼らが語ったシリアの現実とは。
目次
第1部 権威主義体制
第2部 潰えた希望
第3部 革命の芽生え
第4部 苛酷な弾圧
第5部 武装する人々
第6部 戦時下に生きる
第7部 祖国からの逃亡
第8部 この戦争の意義
著者等紹介
パールマン,ウェンディ[パールマン,ウェンディ] [Pearlman,Wendy]
ノースウェスタン大学教授。アラビア語を話し、レバノン、ヨルダン、エジプト、モロッコ、イスラエル、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区などを含むアラブ世界で20年以上にわたり調査を行ってきた。中東に関する数多くの論文を執筆。パレスチナの民衆運動に関する2冊の著書は各界で絶賛されている。ハーバード大学、ジョージタウン大学、ブラウン大学で学び、ハーバード・ケネディ・スクール、ベルファー・センターにてフルブライト奨学生、および博士研究員を務めた。現在はイリノイ州シカゴ在住
安田菜津紀[ヤスダナツキ]
フォトジャーナリスト。中東、東南アジア、アフリカ、東日本大震災の被災地などを取材
佐藤慧[サトウケイ]
フォトジャーナリスト。中東、アフリカ、東ティモール、東日本大震災の被災地などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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