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岩波新書
演出家の仕事

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  • サイズ 新書判/ページ数 221,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004311058
  • NDC分類 771.6
  • Cコード C0274

内容説明

演出家は日々何を思い、どういうことをしているのか。そもそも演劇の力とは?第一人者によるスリリングな演出論。作品選びや劇作家たちとの対話、稽古場での実践、俳優養成の思想など。大勢の世界の演劇人との出会いも紹介。巻末に、井上ひさし氏の新作芝居が初日を迎えるまでを赤裸々に綴る「『ロマンス』演出日記」を収録。写真多数。

目次

第1章 「聞く」力
第2章 戯曲を読む
第3章 稽古場から
第4章 「時代と記憶」に向き合う
第5章 世界の演劇人と出会う
第6章 俳優とはなんだろう
第7章 演出家になるまで

著者等紹介

栗山民也[クリヤマタミヤ]
1953年東京都生まれ。演出家、新国立劇場演劇研修所所長。早稲田大学文学部演劇学科卒業。1980年、『ゴドーを待ちながら』で演出家デビュー。『GHETTO/ゲットー』の演出で読売演劇大賞最優秀演出家賞・紀伊國屋演劇賞・芸術選奨文部大臣新人賞、『エヴァ・帰りのない旅』などで毎日芸術賞千田是也賞、新国立劇場「時代と記憶」シリーズなどの演出で第一回朝日舞台芸術賞、『喪服の似合うエレクト』で朝日舞台芸術賞のグランプリを受賞。ほかに、井上ひさし「東京裁判三部作」などの演出を担当。2000年7月~07年8月まで、新国立劇場演劇部門芸術監督を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りえこ

12
何度も読んでいるけど久しぶりに読んだら又大事な事がたくさん書かれていて、また今後も何度も読まなきゃと思いました。ものすごくわかりやすく、演出家の仕事について書かれている。素晴らしい。こういう本がたくさん欲しい。私は芝居もやっているし、ミュージカルの学校で働いているので、新国立劇場の演劇教育にとても興味があります。カリキュラムにも触れていたので、とても参考になりました。2012/03/30

壱萬弐仟縁

10
日本人のへそ というスケッチは面白い(1頁)。聞く力は、心の動きを聞くことが大事なのです(9頁)。心の動き、心の声。感性が弱いと聞かれない。聞く力が乏しい経営者は演出力がないので、経営は左前だろうな。戯曲のせりふの想像力(22頁)は、聴衆の力量が試される。僕も去年はシナリオライトで想像というか妄想を楽しんでいた。想像力が貴重なのは、突飛なことを言うことになったりして、創造を生むからだろう。記憶量と想起力を問われる学校、試験だが、それだけでは能力の一面しか見ていないのではないか。劇場という創造の場の魅力。2013/08/13

あなた

8
チェーホフ劇の魅力は、「差異の強度」だ。ことばを連ねれば連ねるほど、加速して差異の強度が増していく。おそろしことには「いま・すぐそこに」いた自分と「もう・すぐそこに」きている自分との差異の振り幅のなんと大きいことか。異相=位相の容赦ない襞のなかでそれでも「生きていかなければ」という差異のプリズムをはらんだ「一貫性」を魔術的にとなえるときに、チェーホフのなした「民主化」をわたしたちは知ることとなるだろう2009/08/25

トーマ

7
図書館本。 冒頭に書かれた「聞く力」は、演出に限らずさまざまな表現者にとって応用できることだと思った。栗山さんの経験から語られることには説得力があり、俳優志望や演出家志望以外の人が読んでも為になる本です。タイトルは「演出家の仕事」と書かれていますが、内容は栗山民也という演出家が出来上がる物語のようでした。栗山さんのエピソードから何を学ぶかは、読者にとっての「聞く力」を試されている気がする。読み終わってみると、色んな所に出かけて色んな経験をしたいと感じる。ネットで見たり知ったりした気になってはいけない。2017/02/10

あふもん

6
何事にも「誠意」を持って行動、対応している人なんだろうな。2012/04/29

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