出版社内容情報
折しもポンペイ遺跡発見の頃、ヨーロッパ中の知識人や芸術家が、こぞってローマを、ナポリを、ヴェネツィアを目指した。観光旅行の始まりともいうべき旅の中で、彼らを魅了した人、自然、遺跡、芸術とは?
内容説明
折しもポンペイ遺跡発見の世紀、ヨーロッパじゅうの知識人や芸術家たちが、こぞって馬車にゆられてアルプスを越え、イタリア半島を目指した。そこで彼らを魅了した、人、自然、遺跡、芸術とは?ゲーテやサドも書き残した当時の旅を追体験しつつ、人々の交錯のなかで芽吹き始めていた新しい感性を活写する。貴重な図版を多数収録。
目次
第1章 人―イメージのなかのイタリア人(「イタリアはよかったけれど、イタリア人は…」;過去の栄光と現在の惨状 ほか)
第2章 自然―「驚異」の風景(「まるで絵か写真のよう」;「ピクチャレスク」 ほか)
第3章 遺跡―ポンペイ発掘の衝撃(未来を映しだす過去;ポンペイとヘルクラネウムの発見 ほか)
第4章 美術―ローマとヴェネツィアの賑わい(何を見るか;時代の目 ほか)
著者等紹介
岡田温司[オカダアツシ]
1954年広島県に生まれる。1978年京都大学文学部卒業、1985年同大学大学院博士課程修了、岡山大学助教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は西洋美術史・思想史。著書に『フロイトのイタリア』(読売文学賞、平凡社)『モランディとその時代』(吉田秀和賞、人文書院)。訳書に、ロンギ『芸術論叢』(監訳、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞、中央公論美術出版)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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