内容説明
いじめや体罰事件、教科書採択、日の丸・君が代問題…。学校運営をめぐり、頻繁に登場する「教育委員会」とは、いったいどんな組織なのか。学校や保護者とどのような関係にあるのか。また、自治体の首長から教育委員会廃止論が出てくるのはなぜか。見えにくい組織の仕組み、歴史、問題点の全容を解き明かし、抜本的な解決策を示す。
目次
第1章 いま、なぜ、教育委員会が問われるのか(いじめ問題と教育委員会;教育現場との乖離;「教育委員会廃止論」の台頭;「首長vs教育委員会」なのか)
第2章 教育委員会とは、どんな組織か(教育委員会の役割とは;教育委員はどのように任命されるか;エリート教員が支配する教育委員会事務局;学校と教育委員会のあいだ―教員評価システムから教科書採択まで)
第3章 教育委員会制度は、なぜ誕生したか(戦後改革と教育の民主化;文部省「生き残り」の謎;「教育統制」のスタート;廃止された教育委員会法―地方教育行政法案の争点)
第4章 タテの行政系列のなかの教育委員会(確立されるタテの行政システム;タテの行政系列をささえる人びと;教育行政をささえる論理は、妥当だろうか;荒廃しゆく教育―文科省と首長の二重支配)
第5章 教育を市民の手に取り戻すのは可能か―地方分権と民衆統制への道(市民の手による教育の基礎条件;教育における「政治的中立性」とはなにか;タテの行政系列を廃止する;教育委員会に代わるシステムへ)
著者等紹介
新藤宗幸[シンドウムネユキ]
1946年神奈川県生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了後、東京市政調査会研究員、専修大学法学部助教授、立教大学法学部教授、千葉大学法経学部教授をへて、現在、後藤・安田記念東京都市研究所研究担当常務理事、千葉大学名誉教授。専攻は行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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