岩波新書<br> 検証 安倍イズム―胎動する新国家主義

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検証 安倍イズム―胎動する新国家主義

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004315667
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0231

出版社内容情報

「美しく誇りある国」が国民を指導し守っていく。経済政策から安保法制まで「首相の言葉」から探る安倍流国家介入型政治の本質。

内容説明

「美しく誇りある」父のような国家が、国民一人ひとりを子のように指導し、守っていく―。異次元緩和や賃上げ税制など経済政策から教育、憲法改正、安全保障法制まで、安倍流国家介入型政治に通底するのは「国家の善意」である。その思考と意志を、国会審議や諮問会議議事録など「首相自身の言葉」から探る。

目次

序章 国家性善説から国家先導主義へ
第1章 始まっている国家先導(賃金引き上げ 「瑞穂の国の資本主義」へ;「女性の活躍」 経済的視点からの成長戦略;人口政策 一億人超を目指す?l異次元緩和「関わっていく政治」の序章;旅券返納事件と拉致被害者滞在延長 主体化する国家)
第2章 何を「取り戻す」のか(二つのメッセージ 「美しい日本」観の発露;集団的自衛権 首相による解釈改憲こそ「王道」;歴史認識 東京裁判は「勝者の断罪」;教育改革と憲法改正 失われた「損得を超える価値」)
第3章 「国家」とは何か―祖父・岸信介と政治改革という二つの源流(国家と個人は「父と子」;岸イズム;「強い国家」を支えるもの 政治改革と内外の変化;安倍は保守主義者か)
終章 国家先導主義の行方(積極的平和主義と対米従属;「国民のため」から「国家のため」へ 反転の危険性)

著者等紹介

柿崎明二[カキザキメイジ]
共同通信論説委員兼編集委員。1961年秋田県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。毎日新聞社を経て、共同通信に入社。政治部で首相官邸、外務省、旧厚生省、民主党、自民党、社民党などを担当。政治部次長を経て2011年から編集委員、13年から論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

35
安倍首相が一貫して唱える戦後の価値観の打破、憲法改正、国家が積極的に経済に関与する姿勢は祖父の岸信介を受け継ぐもの。 国家の関わる範囲を規制緩和を手段に狭めようとした小泉に対して、安倍は女性活躍、人口維持などでも国家が関わる領域拡大を志向。 一方で、日本を「瑞穂の国」と喩えるように情緒的な国家像を繰り返し答弁。 言外には国民は国家に尽くすべきであるという本音が見え隠れし、国家が過ちを犯しうることには無自覚。 保守主義かつ現実主義。安倍政権の特徴は必ずしも一言では言い表せるものではないとします。2019/11/21

壱萬弐仟縁

35
戦後日本の歴史的転換点にあるという実感(ⅱ頁)。強調しなければならぬのは、安倍が経済政策でも戦後レジームからの脱却を進めているように見えること(ⅳ頁)。国家先導主義:国家が国民を目指す目的に導く手法(8頁~)。国づくりのために有効な人格形成が行われることを目指しているかのようだ(152頁)。国民の人生の豊かさのためではなさそうだ。 2016/03/22

ゆう。

27
安倍首相自身の言葉から、安倍政治なるものは何かを検証した本です。著者は安部イズムを「国家先導主義」として位置付けています。また、情動的な国家像が安部イズムに同居すると指摘します。安倍首相の言動は、自分がすべて正しいのであり、人口政策にみられるように個人の自由の問題へも国家権力が入るこむことを容認します。そうした安部イズムを支えるのは小選挙区制で意図的に作られた数の力=独裁です。そして、従来の保守主義をも否定します。言動から安倍イズムを検証するというこの本のスタイルは面白みがありました。2016/02/05

skunk_c

17
ベテランジャーナリストが、国会答弁や政府答弁書、各種発言や著作などを丹念に調べ、現職首相の考え方を整理、問題点を明らかにしようとしたもの。まずその冷静で抑制された筆致に説得力を感じる。安倍自身に「語らせて」いるのだ。その中から見えてくる「新国家主義」は、国家と「国民」を親子のような関係に例え、「国民」は「美しい」国家を敬愛し、国家は「国民」を保護するのが当たり前という感覚、さらに政府の長は首相であり、政治的決定は首相が責任を持って行うという「信念」に基づく政治運営だ。なるほどこれは立憲主義とは相容れない。2015/11/19

coolflat

16
安倍は保守ではなく、国家社会主義だというのが腑に落ちた。安倍の国家先導的政治手法は、社会革新に近く、結局は岸が行った国家統制経済そのものであると。よく安倍をヒトラーに喩えるのは筋違いだという意見を聞くが、この喩えが何らおかしくない事がよく分かる。因みにナチスの正式名称は国家社会主義ドイツ労働者党と言う。日米同盟について、安倍は日米共通の価値観による同盟と力説するが、日米同盟共通の価値観とは要は戦後レジームの事だ。戦後レジームの脱却と言いながら、最も戦後レジームに“毒されている”のが安倍だというのが笑う。 2016/04/01

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