出版社内容情報
モボ・モガが闊歩した一九一〇~三〇年代の日本では、国民の識字率の向上やマスコミの隆盛、日露戦争と第一次世界大戦の勝利など背景に、外来の言葉と文化が爆発的に流れ込んだ。博覧強記で知られる歴史学者が、当時の流行語を軸に、人々の思想や風俗、日本社会の光と影を活写する。『図書』連載のエッセイ、待望の書籍化。
内容説明
世界が同時性をもって動き出した一九一〇~三〇年代。モガ・モボが登場した日本では、国民の識字率の向上やマスコミの隆盛、映画やレコードの普及などを背景に、新奇な言葉と文化が奔流のようにあふれ出た。博覧強記で知られる歴史学者が、当時の流行語を軸に、人々の思想や風俗、世界とつながる日本社会の光と影を活写する。
目次
はじめに―ようこそ、モダン語の世界へ
第1章 モダン、そしてモダン語とは?
第2章 百花繚乱―モダン語のパノラマ
第3章 行き交う言葉と変転する文化
第4章 モダンの波頭を切るガール
第5章 モダンを超え、尖端へ、その先へ
第6章 エロとグロとその後にくるもの
第7章 アジア、ローカル、アメリカとの往還
おわりに―終わりなき「始まりの思詞学」
著者等紹介
山室信一[ヤマムロシンイチ]
1951年、熊本県生まれ。東京大学法学部卒。衆議院法制局参事、東京大学助手、東北大学助教授、京都大学教授など歴任。博士(法学)。現在、京都大学名誉教授。専攻は思想連鎖史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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