21世紀の脳科学―人生を豊かにする3つの「脳力」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062169615
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0098

出版社内容情報

人間をソーシャル(社会的な)存在にしたのは3つの脳の力のおかげだった。最新の脳科学の知見をもとに、その仕組みを解き明かす。あなたはまだ脳の本当の力を知らない

「つながる」「心を読む」「調和する」――人間(の脳)に与えられたこの3つの力こそ、人類発展のカギであり、私たちがより良くくらすためのヒントとなる。社会認知神経科学の第一人者が語る、脳研究の最前線。


(本書の主な内容)
オフタイムにこそ脳が標準化される
シーソーのように働くふたつの知性
群れで暮らすメリットとデメリット
からだの痛みと失恋の痛み
前帯状皮質と「愛着行動」
利他主義――他者の幸せこそが自分の幸せ
相手の心を読むミラクルな心
自閉症の子どもたちの目に映る世界
他人のものだった“自己”
パノプティコンな私たち
なぜ、お金と幸せは関係がないのか
理想の生活は「大学寮」
成功するリーダーに最も必要なもの

第1部 進化と社会性
1    人間とはどんな生き物なのか?
2    「休憩タイム」の脳の働き
第2部 つながる脳
3    壊れたハートと折れた脚
4    公平さはチョコレートの甘い喜び
第3部 心を読む脳
5    メンタル・マジック・トリック
6  ミラー・ミラー
第4部  調和する脳
8     トロイの馬の自己
9     パノラマ的な自己抑制
第5部  もっと賢く、もっと幸せに、もっと充実した毎日を
10    ”つながり脳”で生きる
11    ”つながり脳”を仕事に活かす
12    ”つながり脳”を教育に活かす


マシュー・リーバーマン[マシュー リーバーマン]
著・文・その他

江口 泰子[エグチ タイコ]
翻訳

内容説明

「つながる」「心を読む」「調和する」―人間(の脳)に与えられたこの3つの力こそ、人類発展のカギであり、私たちがより良く暮らすためのヒントとなる。社会認知神経科学の第一人者が語る、脳研究の最前線。

目次

第1部 進化と社会性(人間の3つの脳力;脳は休憩時間に社会化する)
第2部 つながる脳(壊れたハートと折れた脚;公平な扱いはチョコレートの甘い喜び)
第3部 心を読む脳(メンタル・マジック・トリック;他者の心を映し出す鏡;共感と自閉症の世界)
第4部 調和する脳(トロイの木馬の自己;パノラマ的な自己抑制)
第5部 実践編:もっと賢く、もっと幸せに、もっと充実した毎日を(“つながり脳”で生きる;“つながり脳”を仕事に活かす;“つながり脳”を教育に活かす)

著者等紹介

リーバーマン,マシュー[リーバーマン,マシュー] [Lieberman,Matthew D.]
ハーバード大学卒。カリフォルニア大学ロサンゼルス校心理学部教授、精神医学・生物行動科学部教授。『Social Cognitive and Affective Neuroscience(社会認知と感情神経科学)』誌の創刊者であり編集長も務める。2007年には、アメリカ心理学会が心理学分野の発展に貢献した若手研究者に贈る「the Distinguished Scientific Award for an Early Career Contribution to Psychology」を受賞した

江口泰子[エグチタイコ]
法政大学法学部卒業。編集事務所、広告企画会社を経て翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GASHOW

6
エジプト時代では、脳は何の器官かわからなかったそうだ。心臓に心があると思われていた。20世紀に脳の機能がわかりだすようになった。21世紀は脳の各部分の機能がわかるようになってきた。何も考えていないと思っているときのほうが脳が使われている。無意識のデフォルトネットワークなどもわかってきた。2018/03/16

Moloko

2
なかなか盛り沢山で読解するのが少し大変だったが、脳の活動部位に注目した分析で人間の特定の性格や行動の相関性が説明できたり、どのように人間がホッブズ的社会ではなくてある程度協調的な社会を築けるようになったかを脳の動物種的な進化過程で推測できるようになったりと、なかなか興味深い知見が得られた。特に演繹や計算機能を持つ一般的知能系とは別に、他人が置かれているコンテクストを読み取って他人の心を読むメンタライジング系の機能も脳が持っていると書かれていて、デザイン思考もロジカルシンキングとは脳部位が違うかもと思った2018/03/16

yuka_tetsuya

2
非社会的知能を使っていない時に働くデフォルトネットワークが社会的認知ネットワークであり、そこから入ってくる社会を土壌として自己が形成されて行く。社会的喪失の痛みを身体的痛みと同様に感じることによって、人間は本能的に孤立を避けるという流れには納得がゆく。自閉症は社会的刺激をむしろ強く感じすぎてしまうために、関わりを閉じる傾向にあるとの解釈は、非常に有力な仮説と思われる。久し振りに勉強になった脳科学書であった。2015/09/24

Ikeda Kazumasa

1
人類が獲得した社会性について、つながる脳、心を読む脳、調和する脳に分けて話が進む。 自己が、社会性のために導入された機能かも?が新しかった。2019/07/03

C----ya

1
社会的認知と非社会的認知は別のネットワークでシーソーだけど社会的苦痛と身体的苦痛は同じメカニズムとなるとメンタルとフィジカルはやはり相互作用で密接な関係と思える。身体の痛みは心理的要素が大きく逆もしかり。痛みを知覚するのと、その痛みをつらいと感じる部位もまた別で、好意を持たれる時と世話をする時でも別。あのホルモンに敵意があるとはね。喜びや社会的苦痛に関係あるのは地位、つながり、公平性。デフォルトネットワーク、メンタライジング、ミラーニューロン。「情動にラベルづけ」2015/07/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9687125
  • ご注意事項