ブルーバックス<br> 基準値のからくり―安全はこうして数字になった

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基準値のからくり―安全はこうして数字になった

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062578684
  • NDC分類 574
  • Cコード C0240

出版社内容情報

放射線、賞味期限、高速バスの走行距離・・・さまざまな基準値はこう決められた!驚きのからくりに「それでいいの?」と思わず絶句!基準値を見れば「日本」が見える!

賞味期限、食品の化学物質、放射線量、PM2.5、水質、血圧から電車内の携帯電話まで、

私たちはさまざまな基準値に囲まれて、超えた/超えないと一喜一憂して暮らしています。

しかし、それらの数字の根拠を探ってみると、じつに不思議な決まり方をしているものが多いのです。

たとえば、お酒はなぜ「20歳から」なのか、知っていますか? 

基準値とは、その「からくり」を知らなければ、無用の不安や油断を生むだけの数字になってしまうのです。

本書では「基準値オタク」を自称する俊英研究者4人が、基準値誕生に潜む数々のミステリーに斬り込みます!

「基準値の謎」の例

●各メーカーで違うはずの食品の賞味期限、なぜどれも「横並び」になるのか?

●ひじきやコメにも多量に含まれる発がん性物質のヒ素にはなぜ基準値がないのか?

●第一原発事故後のヨウ素131の暫定規制値は、半減期による「濃度の減少」を前提としていた!

●決まるまで10年がかり! PM2・5基準値設定会議の意外な結末とは?

●同じ農薬、同じ残留量なのに、なぜ「リンゴは安全」で「キクラゲは危険」なのか?

●「避難と除染」の安全すぎる基準値と運用、これでは「福島に帰るな」と言っているようなもの!

●「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」という電車内アナウンスの奇妙さ!

●高速バスの夜間走行距離、基準値に「自信がある」ドライバーはわずか4割未満! 

これらの謎の答えを知れば、「そんな決め方でいいの?」と何度も驚き、絶句することでしょう。一喜一憂する前に、ぜひご一読ください。

第1章 消費期限と賞味期限――「おいしさ」の基準値の「おかしさ」
     
第2章 食文化と基準値――基準値やめますか? 日本人やめますか?
       
第3章 水道水の基準値――断水すべきか? それが問題だ
       
第4章 放射性物質の基準値―― 「暫定規制値」とは何だったのか
      
第5章 古典的な決め方の基準値―― 「リスクとは無関係」な基準値がある
     
第6章 大気汚染の基準値―― 「PM2・5」をめぐる舞台裏
       
第7章 原発事故「避難と除染」の基準値―― 「安全側」でさえあればいいのか?
      
第8章 生態系保全の基準値――人間の都合で決まる「何を守るか」
       
第9章 危険物からの距離の基準値―― 「電車内の携帯電話」から水素スタンドまで
      
第10章 交通安全の基準値――「年間4000人」は受け入れられるリスクか
       
コラム 3秒ルールは科学的か?/混迷極めるメタボの基準値/セクハラの基準はどこにあるのか、など


村上 道夫[ムラカミ ミチオ]
著・文・その他

永井 孝志[ナガイ タカシ]
著・文・その他

小野 恭子[オノ キョウコ]
著・文・その他

岸本 充生[キシモト アツオ]
著・文・その他

内容説明

賞味期限、放射線量、電車内での携帯電話…私たちはさまざまな基準値に囲まれて、超えた/超えないと一喜一憂して暮らしている。だが、それらの数字の根拠を探ってみると、じつに不思議な決まり方をしているものが多い。その「からくり」を知らなければ、基準値は無用の不安や油断を生む数字になってしまう。「基準値オタク」を自称する俊英研究者4人が追った基準値誕生に潜む10のミステリー!

目次

第1部 飲食物の基準値(消費期限と賞味期限―「おいしさ」の基準値の「おかしさ」;食文化と基準値―基準値やめますか?日本人やめますか?;水道水の基準値―断水すべきか?それが問題だ;放射性物質の基準値―「暫定規制値」とは何だったのか;古典的な決め方の基準値―「リスクとは無関係」な基準値がある)
第2部 環境の基準値(大気汚染の基準値―「PM2.5」をめぐる舞台裏;原発事故「避難と除染」の基準値―「安全側」でさえあればいいのか?;生態系保全の基準値―人間の都合で決まる「何を守るか」)
第3部 事故の基準値(危険物からの距離の基準値―「電車内の携帯電話」から水素スタンドまで;交通安全の基準値―「年間4000人」は受け入れられるリスクか)

著者等紹介

村上道夫[ムラカミミチオ]
東京大学生産技術研究所特任講師。1978年東京都生まれ。2006年東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。専門は水環境工学・環境リスク学

永井孝志[ナガイタカシ]
独立行政法人農業環境技術研究所主任研究員。1976年北海道生まれ。2006年筑波大学大学院生命環境科学研究科修了。博士(理学)。専門は化学物質の生態毒性評価・環境リスク評価

小野恭子[オノキョウコ]
独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員。1973年新潟県生まれ。2001年東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。化学物質などのリスクトレードオフ研究に従事

岸本充生[キシモトアツオ]
東京大学公共政策大学院及び政策ビジョン研究センター特任教授。1970年兵庫県生まれ。1998年京都大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。独立行政法人産業技術総合研究所研究グループ長を経て現職。専門はリスク評価から経済分析まで(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

西嶋

25
「お酒は20歳から」に始まる身近なものから、放射能などの難しそうなものまで、様々な「基準」がどうやって決められたかを丁寧に解説してくれる一冊。圧巻はラストの「高速ツアーバスの常務距離の基準値」。悲しいことだが、今年の痛ましい事故は起こるべくして起こったことがわかる。しかもこの書は、事故のおよそ一年半前に発行されていた。2016/04/26

kaizen@名古屋de朝活読書会

18
#感想歌 消費期限賞味期限と食品で3秒ルール真面目に議論2017/09/23

おおにし

15
暫定規制値が20mSv/年とか除染の目標値が1mSv/年というような基準値に対して、それは絶対安全なのかどうか議論しても意味がない。そもそも放射能による発ガン率には閾値がないため、絶対安全な基準値は存在しないし、リスクを小さくするためのコストを我々がどこまで受け入れられるかにより基準値が決まるということを認識する必要がある。放射能に限らず我々の周りには、このような受け入れざるを得ないリスクでいっぱいあることを本書を読んで知っておくべきだと思う。2014/08/13

いずむ

15
"基準値"を具体的に把握するコトに、ボクはさほど意味を感じていない。それよりも、冒頭で引用された『どのような世界に生きたいかという、はるかに大きな問題』という言葉。そこに示されている通り、「はるかに大きな問題」としての"安全"のために、未来や環境、また自らにどれほどの代償を強いているのか。その一般的な概念に意識を向けられたコトこそが、最も大きな収穫だった。特に食品に関して、外国人から「異様」とさえ言われるほど管理された日本。だからこそ、安全や安心を意識するコト、それ自体をもっと識らなければならないと思う。2014/07/18

calaf

14
現在の日本における基準値の設定根拠についてまとめられています。科学的根拠も人々の主観的な考えも経済的な根拠もどれもこれも中途半端というかほとんど考えられていないというか...そんな印象。お酒は20歳から...根拠は、欧米では21歳。日本人は短寿命だけど精神的には早熟なので?(←明治初期に決まった最初の理由 (大汗))2014/08/05

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