ブルーバックス<br> コミュ障 動物性を失った人類―正しく理解し能力を引き出す

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ブルーバックス
コミュ障 動物性を失った人類―正しく理解し能力を引き出す

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  • サイズ 新書判/ページ数 176p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062579230
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0240

出版社内容情報

世界中から注目されたい、思い込んだら聞く耳をもたなくなる、欺くことに長けた悪意のない言動はどこからくるのか、現代の病巣にメス最近、学校や会社の中で人と上手に話ができなかったり、他人の話をちゃんと聞けない人が目立つという。自分の言いたいことだけ言ったら、他の人の言うことには耳を貸さない、相手の目を見て話ができない、等々。いったい、「コミュ障」とはどういう人なのか? 本書では、「コミュ障」の人たちの特異な言動を、脳の情報処理系から分析していきます。すると、意外な発見が……。じつはコミュ障の人には他の人にはない社会を突き動かす能力が備わっているというのです。さらに、こうした情報処理能力は、動物的な処理経路を捨て去ることで実現していると。つまり、コミュ障の人たちは、より人間らしい人間と言い換えることができるのです。ますます住みにくくなってきた現代社会をどう生き抜いていったらいのか、そのヒントがここにあります。

はじめに――コミュ障の人は誤解されている
第1章 悪意のない欺き――困ったちゃんとしてのコミュ障
第2章 注目がすべて――マイペースでご都合主義
第3章 木を見て森を見ない――パーツにこだわる世界認識
第4章 コミュ障とひきこもり――空間との絆の形成
第5章 コミュ障の人とひきこもりの人のこれから――日本社会の特異性


正高 信男[マサタカ ノブオ]
著・文・その他

内容説明

最近、学校や会社の中で人と上手に話ができない、他人の話をちゃんと聞けない人が目立つという。相手の目を見て話ができない、思い込むと聞く耳を持たなくなる…。いったいコミュ障の人とはどういう人なのか。じつは、コミュ障の人には他の人にはない社会を突き動かす能力が備わっているという。ますます住みにくくなってきた現代社会を生き抜くための方策を思案する。

目次

第1章 悪意のない欺き―困ったちゃんとしてのコミュ障(STAP細胞事件はコミュ障の人が起こした?;現代のベートーベンはコミュ障ではない ほか)
第2章 注目がすべて―マイペースでご都合主義(人間しか笑わない;人間の学習の独自性 ほか)
第3章 木を見て森を見ない―パーツにこだわる世界認識(コミュ障と智の優位性;ことばの不自由なレオナルド ほか)
第4章 コミュ障とひきこもり―空間との絆の形成(知的活動の本末転倒;コミュ障から「ひきこもり」へ ほか)
第5章 コミュ障の人とひきこもりの人のこれから―日本社会の特異性(ひきこもりからの脱出への願望;なわばりの分散化 ほか)

著者等紹介

正高信男[マサタカノブオ]
1954年、大阪生まれ。大阪大学人間科学部卒業。同大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員、ドイツのマックス・プランク精神医学研究所研究員、京都大学霊長類研究所助手、東京大学理学部助手、京都大学霊長類研究所助教授を経て、京都大学霊長類研究所教授。専攻は、心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

morinokazedayori

43
★★★★コミュ力が低いというとネガティブに捉えられがちだが、相手の言動にいちいち捉われず没頭できる人は知的能力が高く、天才と言われている人も多いそうだ。コミュ力の高低は良し悪しではなく、それぞれ長所短所を伴う特性に過ぎない。周りのコミュ力が低い人のこともよい面を正しく評価し、自分がコミュ力低いと思っている人も自分の良さを伸ばそうと著者は説く。納得。自分は自分でコミュ力を高める努力はしつつ、どんな相手にも偏見を持たずに接せるよう努めたい。2016/05/07

活字スキー

23
いわゆる“コミュ障”は、医学や心理学的に正確な定義づけがなされている訳ではない。本書では、それを脳の皮質……つまり高等な社会的認知の問題ではなく、動物的(本能的)な報酬系の問題だという。また、物事の全体的なイメージより、部分的なディテールに意識が集中する傾向にある事にも言及し、名のある研究者や芸術家にもその傾向は多く見られるが、それはその性質が古い常識や周囲の雑音をものともしない強みとして作用したからではないか、という説には説得力があると思った。また、コミュ障とサイコパスは全く違うとも。2015/11/22

Tadashi_N

17
コミュ障は、木を見て森を見ない。生命の危険に陥るかもしれない。2022/10/10

テツ

16
引っ込み思案でオドオドしているタイプのコミュ障な方ではなく、他者とのやりとりが上手くできず円滑な関係を築けないようなコミュ障の方について。何となく危ない雰囲気を察して回避するという古式ゆかしい動物的な脳の働きではなく、目立つことで快感を得たい「進んだ」脳の働きによるものなのではないかという主張。何にせよ社会の中で生きていくためには、最低限身近な仲間と力を合わせた方が生きやすく「トク」であることは確かなので、どちらのタイプのコミュ障の方もしっかりと自分で考えて、自分が「トク」をする選択をして欲しい。2022/11/27

takka@乱読

15
再読本。ここでの「コミュ障」とは多数の人が想像するコミュ障より狭義で、コミュニケーションする際に問題が起こるレベルの人たちのことを指す。サブタイトルにあるとおり、コミュ障は動物性を失った人類であるため、より人間的になった人間ではないかと著者は考察する。動物的・人間的による違いは何かというと、コミュ障の人の方が、感情を認識する脳の回路のうち動物的な怒り顔=危険を認識する時間が普通の人より遅いと実験で判明した。要するに、動物的な脳の回路の動きが遅いのである。そのため、怒りと笑顔の違いが理解できないのである。2021/05/19

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