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天皇と中世の武家

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062807340
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0321

出版社内容情報

朝廷再建を巡る天皇と武家の対立と協働とは源平の争乱以降、内乱の中世は父子一系で繋がる一筋の皇統=正統が重視された。朝廷再建を巡る源頼朝、後鳥羽院、後醍醐天皇、足利尊氏、義満の役割を問い直す。

内容説明

源平の争乱に始まる中世に重視されたのは、父子一系で繋がる一筋の皇統=正統であった。頼朝は正統の天皇を護るために武家を創り、幕府が後鳥羽上皇と戦ったのも朝廷再建のためだった。室町時代、事実上の院政を執った三代将軍義満など、中世の天皇と武家の役割を究明し、古典を鑑として秩序を求めた人々の営為を明らかにする。

目次

第1部 鎌倉幕府と天皇(河内祥輔)(平安時代の朝廷とその動揺;朝廷・幕府体制の成立;後鳥羽院政と承久の乱;鎌倉時代中・後期の朝廷・幕府体制)
第2部 「古典」としての天皇(新田一郎)(朝廷の再建と南北朝の争い;足利義満の宮廷;「天皇家」の成立;古典を鑑とした世界)
近世国家への展望

著者等紹介

河内祥輔[コウチショウスケ]
1943年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。北海道大学教授を経て、法政大学教授、北海道大学名誉教授。専攻は、日本中世史

新田一郎[ニッタイチロウ]
1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専攻は、日本法制史・中世史。現在、東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

15
この巻には、おもに平安時代の後期から鎌倉時代、室町時代へとの天皇とのかかわりが述べられています。その間さまざまな乱があるものの頼朝が幕府体制をきちっと確立し、天皇制を守ったということで、承久の乱がおこりました。また足利時代になると南北朝の争いを経て、幕府の院政が始まります。そこのところが詳しく説明されています。2014/07/20

陽香

3
201103102016/07/17

ma3

3
久々に「納得できない」著書に出会いました。特に第一部にはストレスがたまる。「皇統の維持・成立を作る運動」があったという「結論」の論拠がまったくないのに、その根拠のない「結論」からすべての歴史的出来事の意味付けがなされている。暴論ではないの?といいたくなる。歴史学の書物としてはいままでにない不遜なものでは?「不可」2011/11/06

nagoyan

3
優。第一部は、鎌倉幕府崩壊まで。第二部は、建武新政以降を描く。第一部では「正統」(「しょうとう」と訓む)の天皇が統治する形態の危機とそれの回復という作用が日本の政治社会にあったという。本来その運動の担い手は摂関であったが、それが機能しなくなったとき、その運動の担い手として「武家」の登場したと説く。第二部では、武士と文明社会の翻訳者である「武家」が、北山殿義満の権力と発展したものの義持、義教は「武家」に自ら後退した。天皇も北山殿権力に接収されなかった部分が固有の機能として復活した。2011/04/24

(ま)

2
正統 (しょうとう) 確立の動きと公家・武家関係、京の都の視点から異なった歴史の流れ・認識が2018/02/28

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