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講談社現代新書
にっぽんの知恵

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  • サイズ 新書判/ページ数 249p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062879231
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0239

内容説明

近年、世界中で注目を集める日本文化と、今なお根強い日本人の欧米崇拝。日本を見る外国人の視線と、日本に暮らす私たちの意識の、この奇妙なねじれはなんなのか??本書は、あまりにあたりまえすぎて誰も気にとめないもの、戦後の繁栄と引き換えに忘れてきてしまったものに光を当て、長い歴史の中で培われてきた先人たちの知恵をまっとうに評価する日本論である。あらためて「にっぽんの知恵」を学び直すこと。そこに今後のわれわれの指針と、現代世界のなかに日本を位置づける出発点が見えてくる。

目次

第1章 湯浴みにくつろぎ、穏やかに暮らす
第2章 草木虫魚に親しみ、サルからも学ぶ
第3章 「ありあわせ」を活かし、遊び、楽しむ
第4章 普通の人々の好奇心と表現の試み
第5章 柔らかな人間関係が生み出す世界
第6章 八百万の神と単一原理からの自由

著者等紹介

高田公理[タカダマサトシ]
1944年生まれ。京都大学理学部卒業。武庫川女子大学教授。専攻は社会学、文明学、観光学。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

37
(高田公理(まさとし)) 1944生まれ、京都大学理学部卒、武庫川女子大学教授。社会学、文明学、観光学。朝日新聞大阪本社版、2005-2007。のち、2005年分。(あとがき=共同討議という方法と本書の成り立ち) 『日本人の知恵』(1962)、梅棹忠夫、林屋辰三郎、多田道太郎、加藤秀俊。1985-1986、野田正彰、上野千鶴子、奧野卓司、井上章一、高田公理。『現代世相探検』 (2007、師走、比叡山中腹)  2011/03/29

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

6
【心の琴線に触れた言葉】ではなぜ日本人は、ありあわせが得意なのか。(中略)日本では、そこにある素材を活用して一品を作る能力を「機転が利く」「臨機応変」「当意即妙」など、プラスに評価する場合が多い。(中略)「単一の原理よりも身辺のモノで現場を活かす」――そんな「ありあわせ」の知恵と技術が発揮する力は、きわめて大きい。もしかすると、それこそが「生きる力」ということなのではあるまいか。2013/11/20

ありんこ

5
最近行っていない銭湯、終了してしまったひらかたパークの菊人形など、懐かしく思い出しました。日本らしいものはずっと残っていってほしいと思います。震災で電気・ガス・水道がない中、ありあわせのもので工夫してしのいだ日本人の知恵、大切に語り継ぎたいものです。2013/02/09

kei-os

1
銭湯にはじまり、花見、からくり、八百万の神と、にっぽんが育んできた文化や思想について、その筋の碩学・名人から話を聞くという某紙の企画を新書として纏めたもの。人見知りが激しい若輩者の小生には、ママ・女将についての山極氏の意見に納得する一方で香山リカの思考の方が――。それはさておき、白黒をハッキリさせない「良い加減」の思想に手放しで賛同できない部分があるにはあるが、1か0かを明らかにすることが生む硬直さに対しいずれにもたどり着けない「揺らぎ」の部分は手放したくない。その実行は生半可な決意ではできないのだが。2012/11/27

インテリ金ちゃん

0
よい加減が一番2013/08/17

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