目次
立川談春―今、あらためて考えてみたいこと。談春はほんとうに名人なのか?
柳亭市馬―落語の基準点。実は柳家小さんに一番近い落語家
柳家花緑―はたして花緑の落語はおもしろいのか?七代目小さんへの険しい道のり
三遊亭白鳥―落語界の救世主!?キーワードは“われわれも体感する日常の緊張感”
立川志の輔―“志の輔らくご”という、既存の落語を凌駕するボーダレス話芸
柳家喬太郎―とどまることを知らない才能の泉は、実は緻密な博打打ち
春風亭昇太―名言“落語は漁師”。だからこそ、『笑点』には染まらないでもらいたい
林家たい平―偉大なるマンネリズム『笑点』と林家一門が再生する将来性
林家正蔵―ただいま醸成中。襲名以降に見えてきた正蔵「らしさ」
笑福亭鶴瓶―狭くて広い落語界の中で、鶴瓶が次に打ち出す企画とは?
春風亭小朝―小朝が用意する次の手の内とは?落語ファンが望む落語へのカムバック
「二世落語家」―やっと出た将来性豊かな二世たち。有望な若手を先物買い
著者等紹介
瀧口雅仁[タキグチマサヒト]
1971年、東京生まれ。演芸評論家、編集者。現在、毎日新聞で寄席評を担当。演芸や伝統芸能、江戸東京に関する本やCDの企画プロデュースを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
284
私の知っている落語家を中心に読んでいったが、やはり笑点との関係は切っても切れない関係だなと思った。あと上方落語の話はなかったのでそちらも聞きたかった。1回落語を生で聞きに行きたいな。2016/05/17
ルアット
7
落語には全然詳しくないが紹介されている12人はみんな知っていたので、興味が持てた。それぞれの落語家の紹介と批評だが、かなり著者の偏見が混じっているように思える。しかし、落語の世界を垣間見ることができたので、なかなか面白かった。落語をまともに聴いたことがないので、一度、まともに聴いてみたい。2015/01/06
か〜ら
4
人気噺家の現在と過去をかなり冷静に見る。立川流ヨイショになっていない点は今や新鮮。寄席から遠のきがちな噺家に対しては厳しめの評価になっているが、概ね同感出来る。2009/02/27
山川キキ
3
あくまでも個人的見解だと思って読んだほうがいいかも。わたしのような初心者はふりまわされる可能性も大。2013/05/05
ちょーのすけ
2
各所で絶賛されている立川談春を辛口で評しているのが新鮮。(私自身は、志の輔も志らくも何度も生で聴いているのに、何故か談春と接したことがない)2009/03/22