講談社選書メチエ<br> AI時代の労働の哲学

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講談社選書メチエ
AI時代の労働の哲学

  • 稲葉振一郎
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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065171806
  • NDC分類 331.81
  • Cコード C0310

出版社内容情報

この本は(…)人工知能技術の雇用・労働条件・生活に対するインパクトについて考察してみよう、というものではありません。むしろそこから一歩引いて、「我々は人工知能技術の発展が社会に、とりわけ労働に及ぼすインパクトについて考える際に、どのような知的道具立てを既に持っているのか?」を点検してみる、というところに、本書の眼目があります。――「はじめに」より



AI(人工知能)が人間の仕事を奪う――これは「古くて新しい問題」です。
馬車は自動車になり、工場はオートメーション化される。
技術(テクノロジー)は、いつの時代も仕事を変えるのです。
では、AIのインパクトは、これまでの機械化と同じなのか、決定的に違うものなのか。
「労働」概念自体から振り返り、資本主義そのものへの影響まで射程に入れて検討します。

目次
はじめに
1 近代の労働観
 労働とは何か
 アダム・スミス
 G・W・F・ヘーゲル
 カール・マルクス(1) 疎外された労働
 ジョン・ロック
 カール・マルクス(2) 生産/コミュニケーション
 カール・マルクス(3) 疎外の複層性
2 労働と雇用
 雇用・請負・委任(1)
 雇用の二極
 資本主義と雇用
 雇用・請負・委任(2)
 リスクと労働
 資本家の労働
 労働と財産
 産業社会論(1)
 産業社会論(2)
3 機械、AIと雇用
 AI化の前に
 AIブーム概説
 AIと生産現場の変化
 経済学と機械――古くて新しい問題
 労働市場の不完全性
 物的資本と人的資本
 コンピューター
 技術変化・機械化の経済学
 機械化・AI化と雇用
 技能偏向型技術変化
4 機械、AIと疎外
 疎外再び
 資本主義と官僚制
 物神性
 物象化はそう悪くもない?
 人工知能はどこまで新しいか
 人工知能の「人間」化?
 
5 では何が問題なのか?
 「人/物」二分法の解体
 徳と身分
 人と動物、動物としての人
 AIと身分制
 Internet of Things
 第二の自然
 人と動物の間、そしてAI
エピローグ AIと資本主義
 AIと「資本主義と社会主義」
 そもそも「資本主義」とは何か? を少し論じてみる
 グローバリゼーションと情報通信革命
 AIと資本

あとがき

著者紹介
稲葉 振一郎(イナバ シンイチロウ)
1963年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。岡山大学経済学部助教授などを経て、明治学院大学社会学部教授。専門は社会哲学。著書に『銀河帝国は必要か? ロボットと人類の未来』(ちくまプリマー新書)、『社会学入門・中級編』(有斐閣)、『「新自由主義」の妖怪』(亜紀書房)、『政治の理論』(中公叢書)、『宇宙倫理学入門』(ナカニシヤ出版)、『不平等との闘い』(文春新書)、『社会学入門』(NHKブックス)、『「資本」論』(ちくま新書)、『経済学という教養』(東洋経済新報社/ちくま文庫)、『リベラリズムの存在証明』(紀伊國屋書店)、『ナウシカ解読』(窓社)など多数。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

32
AIの雇用への影響自体は、過去の機械の場合と同じかもしれない。でも真に恐ろしいのは、人/モノの区別がはっきりしなくなり、同じ「人」ではなく軽重に差のある身分として認定されてしまうこと。さらに、能力が機会の有無で変わることを考えると、その身分が固定され再生産されてしまう結果が見える。ただ単にこのタイミングでAIの成果を手にする状況にあっただけで。何てディストピア。だったら確かにAIに法人同様の人格を設定してしまったほうがいい。◇なるほど、何のため?と思ったけれど、想像力を働かせるには何より歴史が頼りになる。2020/02/03

おさむ

19
極めて難解です。正直お手上げでした。2019/11/01

かんがく

12
とても読みづらかった。古代のアリストテレスと近代のヘーゲル・マルクスの労働観を基盤に、ヒト/モノという二分法においてAIがどのように位置づけられ、労働をどのように変えるかという話が展開するが、タイトルに合わせて無理矢理話をくっつけたようなチグハグな印象を受けた。2023/01/26

またの名

11
未来の話としては一番気になるテーマを経済学はアダム・スミスにマルクス、産業社会論から思想を含む他領域に渡って確認。多くの問題を必要な前提として議論するけど基本的には、AI支配の到来から生じるような労働問題は古典が取り上げてきた一部の階級による搾取と支配とか社会機構の歯車になって疎外されるとかの問題圏を脱しない、というスタンス。過去の著者の本に比べると整理され切れてなくて歯切れ良いテンポを欠く点で攻略し易い書ではないものの、これまで誰も解決できなかった資本主義の問題がより前景化するというビジョンは、一定。2020/06/28

Mc6ρ助

9
『人工知能を実装した機械が、あくまでも人間が用いる「道具」にとどまるのであれば、そのインパクトは、従来の機械が職場や雇用に対してもたらしたそれと本質的に変わることはないでしょう。長期的に見れば、心配すべきは失業ではなく、生産性向上の分配が十分に労働者に還元されるかどうか、人工知能を所有する資本家との格差が大きくなるのではないか、というところだ、と。(p141)』哲学も経済学も社会学さえも適正なもしくは公正な分配がなにか最終的な指針を与えてくれるわけではない・・。本来政治の出番だがその方策が判らぬ今の日本。2019/12/08

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