講談社現代新書<br> U―相模原に現れた世界の憂鬱な断面

個数:
電子版価格
¥1,045
  • 電書あり

講談社現代新書
U―相模原に現れた世界の憂鬱な断面

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月07日 03時38分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 280p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065208243
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0236

内容説明

入所中の知的障害者19人が殺害された相模原事件の深層に迫る!

目次

序章 面会室
第1章 宮〓、麻原、植松
第2章 発達障害
第3章 裁判員裁判
第4章 精神鑑定
第5章 新聞報道

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
1956年、広島県生まれ。映画監督、作家、明治大学特任教授。98年にオウム真理教信者達の日常を写したドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン国際映画祭などに正式招待される。2001年、続編「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。16年、作曲家・佐村河内守に密着して撮影した「FAKE」が大きな話題に。19年公開の「i‐新聞記者ドキュメント‐」は、キネマ旬報ベストテン(文化映画)1位を獲得。作家としては、10年に刊行した『A3』で第33回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ykmmr (^_^)

149
ある7月の夜中に起こった、衝撃的な事件。舞台となった施設と、同列の場所に勤務経験があり、当時は色々考えてしまった。まずは…「どうして…こんなことを…。」と考える。Uはその『理由』をしっかり自供し、事件前に政府へ『犯行声明文』まで送っている。しかし、それは一『理由・動機』にすぎず、Uが犯行に至るまでの過程や状況など、ほぼ全てにおいて、真実は分からない。著者や有名な篠田氏などが、Uと接触を図り、状況を追うように試みを起こすが、日本の刑法・裁判制度・精神鑑定などの医療制度に阻まれ、真実が中々追えない。2022/06/28

パトラッシュ

120
やまゆり園の大量殺傷事件と犯人の植松聖について論じるのではなく、この件であぶり出された裁判絡みの諸問題がテーマ。欠陥だらけの精神鑑定が法廷で採用され、死刑に処すためのセレモニーと化しているとは。裁判員裁判は市民感覚を司法の場に反映するのではなく、審理を瘦せ細らせて実質的に空洞化させる要因になっていたのだ。公正中立という言葉に呪縛されたマスコミは加害者について詳しく調べず、動機の解明や認知が歪んだ者の治療を考えたり議論する場が失われていく。日本の司法が改革という美名の下で狂いつつある憂鬱な現実を告発する書。2021/12/03

黙れ花咲舞・寺

87
森達也による、やまゆり園事件の犯人・植松聖とその周辺へのアプローチ。森達也の著作ではあるが、読んでみるとzoomで数人の識者にインタビューしており、対談集に近い感じ。それにしても、日本に森達也のような人がいて良かったと、著作を読む度にいつも思う。本書を読むまで誤解していた事がたくさんあった。かつて日垣隆が警鐘を鳴らしていた刑法39条はさほどに機能しておらず、精神に異常をきたした被告に強引に責任能力を認めて死刑にするパターンが多いそうだ。本書を読む限り、植松死刑囚は明らかに病気である。治療するのは無駄か?。2021/01/25

hatayan

53
相模原の障がい者連続殺傷事件の加害者である植松聖死刑囚を切り口に近代司法への違和感を説く一冊。重大事件にもかかわらず公判が1ヶ月半程度で結審し死刑判決が下されたことを受け、被告人の精神鑑定は事実上添え物で警察や検察が作った調書に基づいて判決が下されること、司法を市民に身近なものにするための裁判員裁判はわかりやすさを優先するあまり熟慮の機会を取り払ったと手厳しく批判。森達也氏のストイックな態度に全面的に賛同するものではありませんが、法治国家とは何かを考える題材として定期的に読んでおく必要はありそうです。2021/01/06

読特

40
識者達とのインタビューを通して事件を紐解く・・否、紐解かない。どころか、あえてもつれさせる。「責任能力なし」に納得いかなくてもそれが法の趣旨。加害者に「お前が悪いんだ」と制裁を加え、溜飲を下げるために刑罰があるのではない。寛容を求めるわけではない。起きてしまった過ちをまた起こさないためには?裁判は手続きというアリバイのためにあるのではない。書くことは誰かを助けるが誰かを傷付ける。その覚悟を持つ人だけがやる。「わかり易さ」に甘んじてはいけない。「わからない」もどかしさがなければ、「わかる」ことさえできない。2021/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17082310
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。