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集英社文庫
いつか、君へ―Boys

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087468434
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人気作家が描く少年たちの物語、第2弾!
石田衣良、小川糸、朝井リョウ、辻村深月、山崎ナオコーラ、吉田修一、米澤穂信。人気作家たちが描く、迷いながらも前へと進む少年たちの物語。集英社文庫創刊35周年記念の文庫オリジナル作品。

内容説明

いつか、君から受け取った大切な気持ちを,返せる日が来たらと願っている。親を失い途方に暮れていた僕に、手を差し伸べてくれた君。悪い噂を気に留めず、僕を愛してくれた君。気乗りのしない挑戦に、最後まで付き合ってくれた君―。ままならない想いに振り回され、つまずきながらも前へ進む「少年たち」の物語を、人気作家7人がこの一冊のために執筆。ほろ苦くもすがすがしい傑作青春小説集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちはや@灯れ松明の火

130
いつか、君とまっすぐ向き合える日が来たら、今日のことを笑って話せるかな。明日が来るのが待ち遠しかった夜はいつまでだったか思い出せない。もう蛍は飛ばない、太陽も笑いかけてくれない。行かないで、こっちを見て、弱音を呑みこめば大人に近づけるなんて思ってた。壊れた夢、崩れた憧れ、世界が終った気分に陥っても嫌がらせみたいにまた新しい朝が来る。君は、どうやって痛みを堪えたの、どうやって寂しさを乗り越えるの。素直に寄りかかれない僕は大概子供だ。あの日、そばにいてくれてありがとうと、心から笑える日は、いつかきっと来る。 2013/05/29

nyanco

107
衣良さん、久しぶりに(!?)良い物を書きましたね~。「娼年」とはまた少し違うけれど、バスケットという夢を失った少年の心と、しなやかな肢体が浮かびがった来るような作品でした。糸さん、少し夢の様な作品を描かれる方ですが、今回も少しそんな感じ。息子の誕生と夫の死が同じ日、父を知らない息子と夫を忘れられない母の想い、そんな二人が父と母の思い出の地・ベルリンで過ごす日々の様子、美しく綴られていました。リョウくんの児童養護施設の子供たちの話、とても良かったです。リョウくんが描く家族の話は哀しく優しくて好きです。続→2013/01/10

くろり - しろくろりちよ

97
石田衣良『跳ぶ少年』、小川糸『僕の太陽』、朝井リョウ『ひからない蛍』、辻村深月『サイリウム』、山崎ナオコーラ『正直な子ども』、吉田修一『少年前夜』、米澤穂信『913』収録。辻村深月の現代のアイドルオタク、米澤穂信の短編でも本格推理小説にハマっているあたりは秀作。朝井リョウの児童福祉施設の子どもたちの描き方はじんと来る。印象に残るのは山崎ナオコーラの嘘を吐きすぎる正直な子ども。男の子たちが通って来た子ども時代をなぞるように描きだした珠玉の短編集。2013/01/27

扉のこちら側

88
初読。ミステリの913がおもしろかった。2012/09/23

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

77
米澤さんの「913」と小川さんの「僕の太陽」目当てで、借りた!米澤さんのは、既読。小川さんのは、いつもとちょっと雰囲気が違うというか、文体の印象が異なるような気がしたけど、話の内容はよかった。思わず、胸がギュッとなった。気になる朝井リョウ氏の「ひからない蛍」もよかった。登場人物とは全く違う境遇なのに、痛い程感情がわかるような気がするのは、きっと書き方が上手いからだろう。石田衣良氏の「跳ぶ少年」は、嫌いではない。リアルで自然で読みやすかった。バスケ関連の生き生きとした描写は、好き。2012/12/03

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