「鎖国」という外交

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「鎖国」という外交

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  • サイズ A5判/ページ数 348p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784096221099
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C1321

出版社内容情報

日本の近世(江戸時代)は、「鎖国」だったとみなされてきた。日本は200年以上にわたって、一部の例外を除いて外国との付き合いを絶ち、国を閉ざしてきたという、「鎖国」史観といわれるものである。しかし本書の著者ロナルド・トビ氏は、それは対西洋に限った偏った見方に過ぎず、実際には日本は近世を通じて中国・朝鮮など東アジア世界と密接に繋がっていることを以前から指摘してきた。トビ氏によれば、近世日本の外交方針は決して「国を閉ざす」という消極的なものではなく、みずからの構想のもと主体的に選択したものだったという。そんなトビ氏が描き出す、従来の「鎖国」史観にとらわれない、新しい近世像。

ロナルド・トビ[ロナルドトビ]
著・文・その他

内容説明

江戸幕府の外交はなぜ「鎖国」と呼ばれてきたのか。歴史が未来を切り拓く。

目次

第1章 徳川政権と朝鮮通信使
第2章 「鎖国」という外交―創造された「祖法」
第3章 東アジア経済圏のなかの日本
第4章 描かれた異国人
第5章 朝鮮通信使行列を読む
第6章 通詞いらぬ山―富士山と異国人の対話

著者等紹介

トビ,ロナルド[トビ,ロナルド][Toby,Ronald]
イリノイ大学教授。1942年アメリカ・ニューヨーク州生まれ。コロンビア大学文学部博士課程修了。文学博士。専攻は日本および東アジアの近世・近代史。朝鮮通信使研究をきっかけに、日本近世を「鎖国」と見なす従来の歴史観に疑問を抱き、1970年代から日本近世像の見直しを提言してきた。また最近では、近世の民衆文化における異国や異人の表象、東アジアにおける国際関係史を、研究の中心としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

40
これは、外国人の書かれた、「鎖国」という視点から見た近世の日本史です。確かに「鎖国」というのは国を閉ざしているわけで外交というのはないと考えられますが、一つの外交手段なのかもしれません。そこを外国人である著者が、日本人ではあまり気づかない論点で分析してくれています。とくに通詞いらぬ山ということで富士山を異国人から見た観点で分析されているのは興味深い感じがしました。2014/12/23

HMax

18
鎖国、やはり鎖国政策をとっていなければ、欧米と伍していたのではと歴史のIFを思ってしまいます。1620年代、マニラの3000人の日本人町を筆頭に東南アジアの主要都市には日本人町があった。17世紀後半、貿易赤字解消のため、砂糖や生糸の国産化政策を進め一大産業に育った。漢民族の明が満州族の清へと支配民族が変わり、台湾での反乱が鎮圧された、限られた外交ルートから鋭く国際情勢を掴む。これまで一般に知られている以上に幕府は上手く日本を切り盛りしていたよう。2018/09/09

紙狸

15
2008年刊行。著者トビ氏は米コロンビア大出身の日本・東アジア史専門家。「鎖国」と呼ばれる江戸時代にも、日本は外交・交易をしていた。朝鮮との交流について詳述。この本の特色は、絵・図をふんだんに紹介していることだ。視覚的だ。個人的に一番面白かったのは、「毛唐」という表現を巡る論考。外国人が毛が濃いから「毛唐」という訳ではなくて、幕府の統制によってひげなし・月代のヘアスタイルが日本人の間に定着したことが背景にある。考えてみれば西洋人なのに「唐」というのは本来おかしいが、説明を読んで納得した。2021/10/14

きさらぎ

8
松平定信を「過去を制する事で未来を制する」事を意図した、という視点で記述する。祖法を「創造」する事で鎖国状態を作り出したこと、寛政異学の禁、徳川実紀・大名の系譜集(寛政重修諸家譜)や古書画集(集古十種)の編纂、頼山陽からの日本外史の献上。これら全てを「過去を制し、未来を制する」という確固たる意志の下で行ったかはやや疑問符がつくが、切り口として面白い。他にも絵画に注目した朝鮮通信使の分析、幕府による対外情報収集、当時の地図・朝鮮からの富岳遠望などにみる当時の国境観・秩序意識など、色々と興味深い指摘があった。2019/08/20

へたれのけい

7
何を書こうとしているのかが明確で、しかも、分りやすい文章です。この全集の良さが表れた一冊。良質な新書をまとめて読んだような印象を持ちました。2018/07/24

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