百年の散歩

個数:
  • ポイントキャンペーン

百年の散歩

  • 多和田 葉子【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 新潮社(2017/03発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 34pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月03日 23時32分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104361052
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

わたしは今日もあの人を待っている、ベルリンの街を歩きながら。歴史と世界が交差する都市に生きる人間の孤独と自由を描く連作長編。わたしは今日もあの人を待っている、ベルリンの通りを歩きながら。都市は官能の遊園地、革命の練習台、孤独を食べるレストラン、言葉の作業場。世界中から人々が集まるベルリンの街を歩くと、経済の運河に流され、さまよい生きる人たちの物語が、かつて戦火に焼かれ国境に分断された土地の記憶が立ち上がる。「カント通り」「カール・マルクス通り」他、実在する10の通りからなる連作長編。

多和田 葉子[タワダ ヨウコ]

内容説明

都市は官能の遊園地、革命の練習舞台、孤独を食べるレストラン、言葉の作業場。世界中から人々が集まるベルリンの街に、経済の運河に流され、さまよい生きる人たちの物語が、かつて戦火に焼かれ国境に分断された土地の記憶が、立ちあがる。「カント通り」「カール・マルクス通り」他、かつて国境に分断され、いまや世界中の人々が行き交うベルリンに実在する10の通りからなる連作長編。

目次

カント通り
カール・マルクス通り
マルティン・ルター通り
レネー・シンテニス広場
ローザ・ルクセンブルク通り
プーシキン並木通り
リヒャルト・ワーグナー通り
コルヴィッツ通り
トゥホルスキー通り
マヤコフスキーリング

著者等紹介

多和田葉子[タワダヨウコ]
1960年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。82年、ドイツ・ハンブルクへ。ハンブルク大学大学院修士課程修了。チューリッヒ大学大学院博士課程修了。91年「かかとを失くして」で群像新人賞、93年「犬婿入り」で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花賞、02年『球形時間』でドゥマゴ文学賞、03年『容疑者の夜行列車』で谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞、11年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、13年『雲をつかむ話』で読売文学賞と芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

131
多和田さんの比較的最近の作品です。ベルリンの幾つかのとおりを題名にして、そこに集う人々などや書き手の想いを綴られたエッセイのような連作短篇なのでしょう。言葉遊びがあったりして読んでいても本当にこの作家はうまく言葉を紡いでいるという気がします。多和田さんが日本人作家では一番ノーベル文学賞に近い気がします。私はむかしベルリンが分断されていた頃に何度か行ったことがありこの本を読んで再度訪ねてみたくなりました。2017/06/16

nico🐬波待ち中

118
ベルリンのあちこちの通りで「あの人」を待つ。けれど待ち人はなかなか来ない。来ない「あの人」を待ちながら、のんびりとそぞろ歩きしながらの連作短編集。目に止まった景色や人々の観察、街の歴史に思いを馳せ、百年前にトリップして空想に浸ったり。言葉遊びのような文章が楽しい。日本語、ドイツ語等多様な言語が踊り出し、韻を踏んだような言葉遊びにニヤリとなる。私はベルリンを訪れたことはないけれど、一緒に散歩した気分になれた。百年前に建てられた建物等をゆったり見ながら、百年前に思いを馳せながらの散歩、なんて贅沢なことだろう。2018/09/24

どんぐり

83
「カント通り」「カール・マルクス通り」「マルティン・ルター通り」など、ベルリンにある通り。多和田さんの10章からなる通りをめぐる散歩と思索の跡を追う読書体験。しばしば出てくる「あの人」とはいったいだれなのか。――いつだっか、「トゥホルスキー通り」という名をわたしが何気なく口にしたとき、あの人の顔が一瞬輝いた。何かを思い出したようだった。ところが記憶を辿り始めるまえに、「それほど重要ではない」という名前の箒がさっと脳床をはらって、記憶のかけらをチリトリにのせて鳥のように運び去ってしまった。――読者も、いつの2017/12/19

なゆ

82
ベルリンの街角。いろんな人の名前を刻んだ通りで、わたしはあの人を待っている。待ちながらぶらぶらと気の向くままに歩き、目にとまる人や物に想いが絡まり、思考もうろうろと散歩を始めてしまう。言葉あそびもたっぷりで自由気ままなようでいて、きな臭い歴史や予感もチラチラ。とても不思議な空間、奇妙な散策なんだけど、なぜか無性に気になる文章たち。イメージ的には、ベルリンをずんずん闊歩する多和田さんの後を、必死についていこうとするも結局迷子になってしまったような。でもついていきたい。ああ、多和田さんには敵わない。2017/04/25

aoringo

69
ベルリンの街をあてもなく散策する主人公の「わたし」。他の方の感想にもあるように言葉遊びがふんだんに盛り込まれている。しかし決して読みやすいとは言えない。空想というより病的な妄想に取り憑かれている孤独な一人遊びで、一冊を通して夢の中の出来事を語られている感じを受けた。混沌としたその中で「あの人」の存在だけがくっきりと形作られている。最後まで読み切ったけど、ちょっと疲れてしまった。読む人を選ぶかもしれません。2019/03/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11578637
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。