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中公新書
ヒマラヤ世界―五千年の文明と壊れゆく自然

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  • サイズ 新書判/ページ数 290p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020260
  • NDC分類 292.58
  • Cコード C1226

出版社内容情報

人類は何をして、どこに行こうとしているのか。エベレスト直下の村からガンジス河口まで、自然と人間の「これから」をルポルタージュ

内容説明

標高八千m級の山々に囲まれて生きるシェルパ族。限られた自然の恵みを大切にし、質素だが朗らかに暮らす彼らと触れあうのは、トレッキングの醍醐味だ。しかし、近年、温暖化に伴う氷河湖の決壊や森林破壊が懸念されている。最源流のヒマラヤだけでなく、中流のヒンドゥスタン平野や河口にも、干魃による農地の疲弊や洪水による村の消失などさまざまな危機が訪れている。ヒマラヤ世界五千年の文明はどこへ行くのか、現地からの報告。

目次

第1部 ニム・マガールとの旅(エベレストの麓;高ヒマラヤの内ふところ;崩壊するヒマラヤ)
第2部 ラクパ・シェルパとの旅(共生とは;小水力発電所;人間、ささやかに生きられないか)
第3部 ヒンドゥスタン平野(東西三〇〇〇キロの大回廊;緑の革命の反作用;洪水常襲平原;群島国家バングラデシュ)
エピローグ アドベンチャーやると健康になるよ

著者等紹介

向一陽[ムコウイチヨウ]
1935年、佐賀県唐津市生まれ。60年、東京外国語大学英米科卒業、共同通信社入社。社会部長、神戸支局長、編集委員兼論説委員などをへて95年退社。日本山岳会会員。アタカマ高地探検隊隊長(70~71年)、奥アマゾン探検隊隊長(73~76年)など南米、南極、北極、アラスカ、オセアニア、ヒマラヤ各地で探検、登山、取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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reur

1
発展と環境破壊は果たして見合うのだろうか? ヒマラヤの高峰からインドやバングラディッシュの下流域までの国境を越えた連携をしない限りこの地域は100年後にはどうなっているんだろう? 一方で先進国の一握りの人間の富だけは大きくなり貧しさは際限なく拡大する。バングラディッシュの大半が中州の様な水浸しの土地ばかりで食糧自給率が上がらなかったり、緑の革命のもたらした物がTPPでのモンサントなどの農業メジャーの独裁危機と同一だったりと温暖化や気候変動、ミニ水力発電など今の日本の問題を客観的に見る上でも意味のある一冊。2012/02/20

うえ

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01年1月M8インド西部地震死者2万。04年12月M9スマトラ沖地震死者23万。05年10月M7・6パキスタン北部地震死者7万4千。08年M8四川大地震死者8万7千。2013/05/27

渓流

0
ヒマラヤトレッキングにトライするために読んだ。それがなけりゃ、読むに値する本ではない。2010/09/20

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