中公新書<br> 通貨で読み解く世界経済―ドル、ユーロ、人民元、そして円

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中公新書
通貨で読み解く世界経済―ドル、ユーロ、人民元、そして円

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  • サイズ 新書判/ページ数 279p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020642
  • NDC分類 338.97
  • Cコード C1233

内容説明

通貨が経済に与える影響は甚大だ。国家の財政、内外の金融、企業業績、そして人々の生活さえも為替の動向と無縁ではない。世界金融危機以後、不安定さを増した金融システムと経済の動きを精緻に検証し、ドル覇権の行方、ユーロ圏の諸問題、人民元や円の未来を見極める。複雑に絡み合う“通貨”“実体経済”“財政金融政策”の三つ巴を歴史を踏まえて読みほどき、世界経済の持続的成長のためにいま何をなすべきか考える。

目次

第1章 世界金融危機とマクロ経済政策
第2章 基軸通貨ドルの将来
第3章 ユーロの課題と展望
第4章 東アジアの台頭と人民元
第5章 円高と日本経済
第6章 国際金融システム改革

著者等紹介

小林正宏[コバヤシマサヒロ]
1965年(昭和40年)、福岡県に生まれる。住宅金融支援機構住宅総合調査室主任研究員。1988年、東京大学法学部卒業、住宅金融公庫入庫。OECFマニラ事務所駐在、米国ファニーメイ特別研修派遣等を経て、2007年より現職

中林伸一[ナカバヤシシンイチ]
1963年(昭和38年)、山口県に生まれる。東京大学公共政策大学院教授。1986年、東京大学経済学部卒業、大蔵省入省。1990年、オックスフォード大学経済学修士。OECD日本政府代表部一等書記官、IMFアジア太平洋局審議役等を経て、2008年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vinlandmbit

29
週刊ダイヤモンドのレコメンドか何かで手に取り読了。通過起点で国際経済について当時学びとなりました。

ヤギ郎

13
世界にはさまざまな通貨がある。代表なものとして、この本の副題に記されているものだろう。これらの通貨はもちろん自国内で使われているし、国外でも多いに使われている。思い国外(国際)的視点からこれらの通貨とその時の経済を分析している。2008年のリーマン・ショックとこの頃の各国の国債についてもしっかりとした文量で記している。経済学初心者には難しめな本である。日本と世界の現代経済史を頭に入っていたほうが尚よい。2016/01/01

nchiba

5
少し難しかったが通貨や為替の身近な経済への影響について考えることができた。デフレの克服が、単純に通貨を増やすとかそいういう単純なことでできるわけではなさそうだということもわかった。国内経済としてはもうすこし我慢しつつ、より本質的な豊かさの得られる生産性向上に努力するしかないのだな。。。2010/08/29

リョウ

4
新書にしてはちょっと専門的。ある程度の知識がある人が対象なのでしょうか。そのため、前提知識が足りずついていけない部分が出てしまったのが残念。それでも示唆に富むところがあったので、知識をつけてからまた挑戦したい。2013/05/28

むとうさん

4
2010年の経済書ランキングで同じ中公新書の「競争と公平感」がかなり高位にランクインしたことは記憶に新しいが、「競争と公平感」が面白い本ならこちらは「ためになる」本。現代の世界経済の問題点とそれに至る過程、解決策の模索について。説明が丁寧でもっと評価されてしかるべき本だと思うのだが。世界経済に関心のある人は読んで損はない。あえて欠点をあげるなら特に真新しい話がなく、コンパクトにまとめただけという印象が拭えない点くらいだろうか。(ランクインしなかった理由として)2011/03/25

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