内容説明
「影の銀行」は金融当局の規制や監視を受けない運用機関のことで、伝統的な銀行と手を組んで収益を拡大した。高度成長期の日本では、銀行は貸出先に事欠かなかったが、70年代以降は不動産融資や有価証券投資で利益の増大を図った。そこに登場したのが影の銀行だ。銀行の別働隊であるノンバンクやヘッジファンドが生まれ、いまや世界経済を揺るがすに至った。戦後日本金融史をふまえ、知られざる影の銀行の全貌を明かす。
目次
第1章 資本不足の時代(高度成長期の銀行;コンピュータの導入 ほか)
第2章 忍び寄る投機の影―石油危機から金融自由化へ(石油危機、資金不足から資金過剰へ;八〇年代の金融自由化とバブル)
第3章 金融投機からバブル崩壊へ(八〇年代の影の銀行―特金とノンバンク;危機の一〇年と金融再編 ほか)
第4章 影の銀行と投機の時代(従来型の銀行(Traditional Banking System)の変容
影の銀行(Shadow Banking System) ほか)
第5章 金融不安定化の構造(信用膨張の実態;投機の規制を考える)
著者等紹介
河村健吉[カワムラケンキチ]
1943年、北海道生まれ。67年、一橋大学社会学部卒業、三井信託銀行(現・中央三井信託銀行)に入行。本店営業部、新橋支店、年金信託部、本店福祉営業部、年金運用部、年金企画部に勤務。73年から年金業務に従事し、新日本製鐵、三井物産、ソニーの制度創設などを担当。99年、千代田火災投資顧問(現・トヨタアセットマネジメント)に入社、2000年10月同社を退社。現在、年金コンサルタント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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