内容説明
言葉には、「話し言葉」と「書き言葉」がある。普段、この二つを分けては考えることはないが、何かを正確に伝えようとするならば、必要なのは書きの言葉の力である。本書では、状況をもとにしない第三者にも、また複雑な状況でも伝わる、書き言葉の論理と実際に迫っていく。子どもに向けて、長く作文を教えてきた著者ならではの、「文」を「書」く技「術」とは。書くためのトレーニングの原理を考え、その実践の道を探る。
目次
第1章 話し言葉と書き言葉(書き言葉とは何か;今、ここ、わたし;直接体験;何を書くか;この章のまとめ)
第2章 観察・分類・比較(感覚から言葉へ;分けることはわかること;何が同じで何が違うのか)
第3章 考えるとはどういうことか(リセット;考えるための12の道具)
第4章 型とは何か(説明を書くときの型―段落・内部の文と段落の並べ方の型;論証の型;物語を理解するときの型―物語の型;応用;受動型から発信型の言語教育へ)
第5章 世界を読み書きする私(読み書きの意味と関係;現実や世界を読む;国語教育を考える;言葉と現実;世界との対話;さまざまな自己;コミュニケーション;ポパーの世界論;世界1;世界2;無知の知;言語の役割;何を書くか、どう書くか)
著者等紹介
工藤順一[クドウジュンイチ]
1949年(昭和24年)、青森県に生まれる。立命館大学卒業後、学習塾の講師などを経て、1997年に「国語専科教室」を開校し、以来、正しい読み書きの力を育てることを第一に子どもたちに国語を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
miyatatsu
田中峰和
takucyan1103
nagata