内容説明
黒人たちはアメリカ社会の底辺にいるとされてきた。だが、二〇世紀の後半、徐々に社会的上昇をとげ、中産階級の仲間入りをする者も現れた。政財界に進出した例も多く、文化や芸能、スポーツなどの分野でも活躍は目覚ましい。本書は、アメリカ独立以前から南北戦争、公民権運動を経て現代まで、差別にさらされながらも、境遇改善への努力を積み重ねてきた彼らの歩みを辿るものである。また、今なお残された諸問題も指摘する。
目次
第1章 黒人奴隷制共和国アメリカ―一五〇二‐一八六〇年
第2章 南北戦争から「どん底」の時代へ―一八六一‐一九二九年
第3章 大恐慌・第二次大戦期の黒人―一九三〇‐一九四五年
第4章 冷戦下の公民権運動―一九四六‐一九六五年
第5章 脱人種「白人保守革命」の時代―一九六六‐一九九二年
第6章 「分極化」と「多様化」の時代―一九九三年以降
著者等紹介
上杉忍[ウエスギシノブ]
1945年(昭和20年)、中国・大連に生まれる。東京都立大学人文学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得修了。博士(社会学)。静岡大学教授、横浜市立大学教授などを歴任し、現在、北海学園大学人文学部英米文化学科教授。横浜市立大学名誉教授。専門はアメリカ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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