出版社内容情報
一八七一年普仏戦争に勝利し帝国となったドイツ。八八年に即位し「国民皇帝」たらんとしたのがヴィルヘルム2世である。労働者保護をめぐりビスマルクと対立、罷免し自ら国を率いた。海軍力を増強し、英仏との対立が激化、第一次世界大戦の主要因となる。ドイツ革命が起きるとオランダへ亡命、その地で没する。統一国民国家草創期、工業化・大衆社会化、世界大戦という激動の時代に生きた、最後のドイツ皇帝の生涯。
竹中 亨[タケナカトオル]
著・文・その他
内容説明
1888年にドイツ皇帝として即位したヴィルヘルム2世(1859~1941)。統一の英雄「鉄血宰相」ビスマルクを罷免し、自ら国を率いた皇帝は、海軍力を増強し英仏露と対立、第一次世界大戦勃発の主要因をつくった。1918年、敗戦とともにドイツ革命が起きるとオランダへ亡命、その地で没する。統一国民国家の草創期、ふたつの世界大戦という激動の時代とともに歩んだ、最後のドイツ皇帝の実像。
目次
第1章 二人のヴィルヘルム(武人「カイゼル」;「女性的」な皇帝 ほか)
第2章 「個人統治」への意志(外務省での衝突;争点としての労働者問題 ほか)
第3章 世界帝国への夢(フィンランドの島にて;歴史の転換点か? ほか)
第4章 世界大戦へ(第一次世界大戦の主役か;大戦への導火線 ほか)
第5章 晩年(単調な日々;ドルンの城館 ほか)
著者等紹介
竹中亨[タケナカトオル]
1955年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士前期課程修了。東海大学文学部助教授、大阪大学大学院文学研究科教授などを経て、大学改革支援・学位授与機構教授。博士(文学)、大阪大学名誉教授。専門はドイツ近現代史、日独文化移転史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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