出版社内容情報
明治日本が「国民道徳」を構築した過程と思想体系、ジェンダーのからくりを、福沢―井上―和辻という系譜を通じ、大胆に解き明かす。
内容説明
近代日本の隠された罠を解き明かし、未だ清算されない、そして現在ふたたび問われる“道徳”“教育”“女性”の深層に迫る。サントリー学芸賞受賞作『御一新とジェンダー』を経て、遂に舞台は明治・大正・昭和の時代へ―。日本思想史を根底から覆す、壮大な物語。福沢‐井上‐和辻、そして丸山真男という知の系譜。
目次
第1部 西洋との遭遇―福沢諭吉(ファミリー、ネーション、モラル;残された『覚書』;国民道徳の胎動)
第2部 勅語の時代―井上哲次郎から和辻哲郎へ(突撃―井上哲次郎;複数の顔―和辻哲郎;家族国家)
著者等紹介
関口すみ子[セキグチスミコ]
1997年東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程卒業。2004年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。法政大学法学部政治学科教授。専攻は政治学(アジア政治思想史)。著書に『御一新とジェンダー―荻生徂徠から教育勅語まで』(東京大学出版会、2005、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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