NHKニッポン戦後サブカルチャー史

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NHKニッポン戦後サブカルチャー史

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784140816509
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0095

内容説明

新しく生まれてくる文化には「毒」がある。それは、批評であり、権威への懐疑であり、何よりも新しい表現のことだ。読者はここに提示される「毒」の豊かさに驚くに違いない。「反復と変奏の時代」に気鋭の劇作家・宮沢章夫が語る、画期的サブカルチャー論!

目次

序章 サブカルチャーとは何か
第1章 五〇年代にサブカルチャーの萌芽を見る
第2章 六〇年代の表現者たち―大島渚、新宿、『カムイ伝』
第3章 極私的、七〇年代雑誌・音楽変遷史
第4章 セゾンとYMOで八〇年代を語る
第5章 「サブカル」の出現と岡崎京子
第6章 それぞれのサブカルチャー
ニッポン戦後サブカルチャー史関連年表 サブカルチャーの履歴書1945‐2014

著者等紹介

宮沢章夫[ミヤザワアキオ]
劇作家・演出家・作家。1956年12月9日生まれ。80年代半ば、竹中直人、いとうせいこうらとともに、「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を開始。その作・演出をすべて手がける。90年、作品ごとに俳優を集めて上演するスタイルの劇団「遊園地再生事業団」の活動を開始し、『ヒネミ』(92年)で、第37回岸田國士戯曲賞受賞。2005~2013年まで、早稲田大学文学学術院文化構想学部教授も務める。主な著書に『時間のかかる読書―横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず』(河出書房新社、2010年伊藤整賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

北杜夫そっくりおじさん・寺

77
NHKのEテレでやっていた番組の本。劇作家・宮沢章夫が日本の戦後のサブカルチャーを風間俊介達に講義する番組だった。第1回目を見て「毎週見よう!」と思っていたが、ついうっかり見逃し続けた。いずれ本になるだろうと思っていたが、こういう本になるとは。本書の半分はサブカルチャー年表(労作である)。講義の部分の序章〜6章は番組収録前にインタビューしたものという事で、放送を見た人にはお得であろう。もちろん内容は面白い。今まで大瀧詠一の魅力が今ひとつわからなかった私にも、ようやくわかり始めた。ナイス近代史。2015/02/14

ばんだねいっぺい

39
いろいろなおさらいができた。文化振興の補助金を出してくれる団体があることは、ありがたいことと思います。2017/03/30

zirou1984

33
本編と同じぐらいのページ数が割かれている、1945年から2014までの文化的出来事をまとめたサブカルチャー史関連年表こそ本編。そもそもにおいて日本の戦後文化史に通史は存在しないのだから、わざわざサブと名付ける必要もないだろうと言えるくらいの充実さ。反対に本編はNHKの放送10回分を無理やり圧縮しているのか、入門としては構わないがどうにも消化不良感が漂う。しかし日本の戦後文化史において問題なのは、それが「東京」文化史とイコールな点に尽きるのではないかと。文化の一極集中っていつから始まったんだろうね。2015/12/07

akihiko810/アカウント移行中

31
NHKの番組の書籍化(番組未見)宮沢章夫が、1956年の「サブカルチャー元年」以降の日本のサブカルチャーを10年代ごとに解説。印象度B+  追悼・宮沢章夫。「サブカルチャー」という語が日本に登場したのが56年の美術手帳だという。「ヨーロッパ=メインカルチャー」とは違う種のカルチャーという意味だったという。宮沢が体験していない50、60年代はそこまでの面白さだったが、宮沢の個人史が絡んでくるとそれなりに面白かった。TBSラジオの「林美雄のパックインミュージック」(70年代)の項は、当時の深夜ラジオの(続2022/10/31

しゅん

15
あまりに広大すぎる、しかも境界が曖昧な「サブカルチャー」の歴史を描くという挑戦。宮沢章夫は演劇、映画、音楽、漫画とあらゆるジャンルへの言説を通して戦後日本を描写する。60〜70年代においてラジオが若者に大きな意味を持っていたんだなと改めて実感。中心となる街が新宿→原宿→渋谷→?と移りゆくあたりは都市論としても興味深い。1945年から2014年までの一ヶ月ごとの年表は圧巻で、何と何が同時代だったかが一目でわかるありがたい代物。照らしあわせることで、自分のサブカルチャー濃度が確認できた。2019/01/25

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