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ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト―最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152089557
  • NDC分類 469.2
  • Cコード C0045

内容説明

私たちヒトの、生物としての歴史を知りたければ、魚に訊くのがいちばんだ。なぜって、私たちの体のなかには「内なる魚」がいるのだから…「魚が海から陸に上がっていったという学説にとって重要な、ミッシングリンクの発見である」と世界を沸かせた、ひじがあって腕立て伏せのできる魚、ティクターリクの化石を発見した著者が、古生物学から進化発達生物学(エボデボ)、ゲノムサイエンス、解剖学にいたるまでの成果を縦横に駆使し、生命進化の謎を探究する営みのスリリングかつ意外性に満ちた面白さを明かす、極上のポピュラー・サイエンス。

目次

第1章 内なる魚を見つける
第2章 手の進化の証拠を掴む
第3章 手の遺伝子のかくも深き由緒
第4章 いたるところ歯だらけ
第5章 少しずつやりくりしながら発展していく
第6章 完璧な(ボディ)プラン
第7章 体づくりの冒険
第8章 においのもとを質す
第9章 視覚はいかにして日の目を見たか
第10章 耳の起源をほじくってみる
第11章 すべての証拠が語ること

著者等紹介

シュービン,ニール[シュービン,ニール][Shubin,Neil]
シカゴ大学教授、フィールド博物館館長。進化生物学や発生遺伝学、ゲノムサイエンスを統合する新しい生物学の流れに属する、古生物学者にして解剖学者。水生動物から陸生動物への移行に関するミッシングリンクであると話題になったティクターリクの発見者の一人

垂水雄二[タルミユウジ]
1942年大阪生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。出版社勤務を経て、1999年よりフリージャーナリストとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

70
幅広い知識と経験。そして鋭い洞察から、古生物化石と現生種、そして人体の共通点を導き出すのは凄い知的冒険だと感じる。言われれば成る程と思うし、何だか胸のすく思い。 化石採掘の話も興味深かった。しっかりと下調べして、天命を待つのね。2020/06/16

俊介

17
2008年刊。19世紀当時、ダーウィンは、「『生物進化』は、些細な変化の積み重ねで起こる」と考えていたようだ。塵も積もれば山となる、だ。だが、ゲノム解析などが発達した現代の科学では、これはほぼ否定されている。考えてみれば、もしダーウィンのその考えが正しかったなら、例えば、我々ヒトは進化の過程でかつて、海を泳いでたのだから、魚との共通点があるのは当たり前で、むしろもっと多くて良いはず。「ヒトの中」にはもっと「魚」があって良いはず、と私は思う。2022/07/07

手押し戦車

10
生物は元は無から有へ大きな一歩を始めて、時代に適応する様に海、陸と分かれた、海の時の鰓が顎、耳、喉を作り皮膚が変化し歯になって、鰭が人間の関節と手にった。人の胚は魚類、爬虫類、そして哺乳類の段階を経るとなる。ビジネスも関係の無い業界でも元を見ると始まりは小さい個体と強い信念と情熱。その個体が時を経て今がある。進化とビジネスもつながるwww.2014/04/18

SKH

6
人体進化、35億年の深遠なる軌跡。2013/07/06

nemunomori

5
この体の中に地球に誕生した生命のエッセンスのすべてが存在するんだ。そんなロマンティックな真実を解き明かす科学本です。古生物学から遺伝子学まで話題は多岐に渡るのでなかなかの歯応えですが、ウイットに富んだ文章はセンス抜群で読み易いです。知的高揚感に酔いしれて読了。2015/10/03

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