文春新書<br> 自動車会社が消える日

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文春新書
自動車会社が消える日

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611478
  • NDC分類 537.09
  • Cコード C0295

出版社内容情報

燃費で勝る日本を一挙に追い詰めた中国・EUのガソリン車禁止、自動運転技術を握ったITの巨人たち。日本車没落の未来を透視する。

内容説明

産業界の頂点に君臨する自動車産業で、100年に一度のパラダイムシフトが進んでいる。EV、自動運転車の開発は既存メーカーの手に負えず、IT企業や新興企業の参入が相次ぎ、技術力をつけた巨大部品メーカーも台頭。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、VWは、この大変革に、どう立ち向かおうとしているのか。

目次

第1章 スマホ化するクルマ
第2章 バーチャル・エンジニアリングという脅威
第3章 合従連衡 2000万台規模の攻防
第4章 トヨタ自動車 巨人の憂鬱
第5章 VW 史上最大の改革
第6章 日産 ゴーンが抱く世界一という野望
第7章 ホンダ ソフトバンクに刺激されるDNA
第8章 マツダ 危機こそが革新を生む

著者等紹介

井上久男[イノウエヒサオ]
経済ジャーナリスト。1964年、兵庫県生まれ。九州大学卒業後、大手電機メーカーを経て92年に朝日新聞社へ入社。名古屋、東京、大阪の経済部で自動車や電機産業などを担当。2004年に独立。ビジネス分野に加え人材育成、農業や大学経営なども取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かずー

86
自動車業界動向を深く知ることができた。日本はEV、自動運転、コネクティッドの開発が遅れている。これらの技術が先に標準化されると日本の車会社は使用料を払わざるを得ない。政府がガソリン車禁止を掲げたためこの懸念は現実味を帯びてくる。バーチャルエンジニアリングにより仮想的に何パターンも試験ができるため短期に設計することができる。これも日本は遅れている。今後車メーカーに取って代わって電機メーカーなども車製造に進出してくるのではと思わずにいられない。2021/01/16

James Hayashi

33
朝日新聞記者→経済ジャーナリスト。17年著。自動車からEVはパラダイムシフトになるであろう。下請けや協力会社など自動車会社は日本の基幹産業であり、労働者の数は数百万人にのぼる。世界中で開発と試験を繰り返ししのぎを削るが、ディファクト・スタンダードが取れなければ「会社が消える」可能性もある。家電で起こったようにテスラや中国から新興の企業がマーケットを奪うかもしれない。IoTや自動運転をものにしないと単なる自動車組み立て屋になる事が目に見える。変革の波は始まっており早ければ10年後には大変化を見るかもしれない2018/09/26

さこちゃん

21
この業界の底辺で仕事をする私には、将来にとても危機感を抱く内容だった。一般に報道されている事を著者が実際に見聞きし、更に深掘りして辛辣に記している。それは日本の自動車産業を愛しているが故の多くの苦言であろう。既にかなりの遅れを取っている日本は、このまま世界の潮流に呑み込まれていくのか。それをなんとかしようと様々な取組をしている人達がいることが、僅かな救いだが、くだらない目先の個人的な権力や覇権争い等々に潰されることのないよう願いたい。2019/05/09

糜竺(びじく)

20
常に変化し続けなければ取り残される。2020/11/18

おくてつ

13
年末年始に平積みになっていた新書。 刺激的なタイトルになっているけれど、いわゆる100年に一度の変革を、経済記者の視点で、マーケットと日系主要自動車メーカーの状況についてまとめた本。 書かれていることは、ネットや新聞雑誌で書かれていることをまとめた程度で、それ以上でもそれ以下でもない。 自動車産業のいまをおさらい。2018/04/08

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