出版社内容情報
憲法改正を安倍政権の時事問題としてだけ捉えるのではなく、第2次大戦前のドイツにおけるワイマール憲法の解釈の変遷や形骸化などを日本国憲法の解釈問題と今後のあり方に照らし、政治権力と憲法改正問題の考え方を整理した意欲作。
目次
第1章 戦後日本における憲法状況
第2章 近代憲法の成立とその周辺国への波及
第3章 社会主義の挑戦による近代憲法の変容―その象徴としてのワイマール憲法
第4章 憲法概念の多義化による憲法の類型化の必要性と憲法学の成立
第5章 近代憲法の基本価値至上化志向の西ドイツ基本法―「基本価値の化体として憲法」の出現
第6章 「憲法改正の政治過程」の政治力学
第7章 日本国憲法の憲法史的立ち位置
著者等紹介
安章浩[ヤスアキヒロ]
1968年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了、早稲田大学大学院政治学研究科後期博士課程単位取得満期退学。現在、尚美学園大学総合政策学部教授(担当科目:行政学、政治過程論、政策過程論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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