出版社内容情報
日本における分析哲学100年の歴史のなかから、選りすぐりの傑作論文12編を精選。分野の源流をなすフレーゲ・ラッセル哲学の真髄に迫る、画期的論文集。
分析哲学は日本においてどのように受容され、研究が進められてきたのか。本書では代表的な論文を再録して研究の粋を示すとともに、詳細な文献目録によって明治以来の研究の蓄積を振り返る。野本和幸、石本新、横田榮一、飯田隆、土屋俊、佐藤雅彦、岡本賢吾、吉田夏彦、大出晃、戸田山和久、中川大、松阪陽一の各氏の論文を収録。
[関連書] 野本和幸ほか編 フレーゲ著作集、他 (勁草書房刊)
序論 論理思想の革命と日本におけるフレーゲ・ラッセル………野本和幸
――論理・言語・数学の哲学
1 現代の論理学・論理思想の革命──フレーゲとラッセル
2 日本におけるフレーゲ・ラッセル
A フレーゲ
フレーゲ革命とそのインパクト………………………石本 新
――「概念文字」百周年を記念して
フレーゲ論理哲学的探究の全体的構成とメタ理論の可能性………野本和幸
――《認識論的》位相に留意しつつ
言語と計算……………………………………………横田栄一
──フレーゲの「概念記法」を巡って
『概念記法』の式言語とはどんな言語なのか ………飯田 隆
フレーゲにおける固有名の意味について……………土屋 俊
──「意味と指されるものについて」論文冒頭箇所の解釈をめぐって
フレーゲの計算機科学への影響……………………佐藤雅彦
「命題」・「構成」・「判断」の論理哲学…………………岡本賢吾
──フレーゲ/ウィトゲンシュタインの「概念記法」をどう見るか
B ラッセル
ラッセルの数理哲学と論理学…………………………吉田夏彦
Principia Mathematicaにおける命題函数 I …………大出 晁
悪循環原理,分岐タイプ,そして「ラッセルの構成主義」………戸田山和久
初期ラッセルにおける「表示」の概念…………………中川 大
――1903~1904年の草稿を中心に
フレーゲのGedankeとラッセルのProposition…………松阪陽一
――"On Denoting"の意義について
C 日本におけるフレーゲ・ラッセル文献目録
フレーゲ文献目録……………………………………荒磯敏文 編
ラッセル文献目録……………………………………四津雅英 編
初出一覧
人名索引
事項索引
内容説明
日本における分析哲学100年の歴史のなかから、選りすぐりの傑作論文12編を精選。分野の源流をなすフレーゲ・ラッセル哲学の真髄に迫る。
目次
論理思想の革命と日本におけるフレーゲ・ラッセル―論理・言語・数学の哲学
A フレーゲ(フレーゲ革命とそのインパクト―「概念文字」百周年を記念して;フレーゲ論理哲学的探究の全体的構成とメタ理論の可能性―“認識論的”位相に留意しつつ;言語と計算―フレーゲの「概念記法」を巡って;『概念記法』の式言語とはどんな言語なのか ほか)
B ラッセル(ラッセルの数理哲学と論理学;Principia Mathematicaにおける命題函数1;悪循環原理、分岐タイプ、そして「ラッセルの構成主義」;初期ラッセルにおける「表示」の概念―1903~1904年の草稿を中心に ほか)
C 日本におけるフレーゲ・ラッセル文献目録
著者等紹介
野本和幸[ノモトカズユキ]
1939年生まれ。創価大学文学部教授、東京都立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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