文化的進化論―人びとの価値観と行動が世界をつくりかえる

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文化的進化論―人びとの価値観と行動が世界をつくりかえる

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326603183
  • NDC分類 361.41
  • Cコード C3036

出版社内容情報

人びとの価値観と行動は何によってかたちづくられるのか。100か国・40年におよぶ調査に基づき展開される、進化論的近代化論!

生存への安心感の高まりが戦後の世界の発展を支えてきた。いま排外的な権威主義的ポピュリストが支持されるのは、不平等の拡大による生存への安心感の低下が原因である。世界価値観調査をリードしてきた政治/社会心理学の泰斗が不平等、宗教的原理主義、ポピュリズム、人工知能etcに揺れ動く世界のこれまでとこれからを読み解く。

内容説明

人びとの価値観と行動は何によってかたちづくられるのか。100か国・40年におよぶ調査に基づいて展開される、進化論的近代化論!

目次

第1章 進化論的近代化と文化的変化
第2章 西洋諸国、そして世界における脱物質主義的価値観の台頭
第3章 世界の文化パターン
第4章 世俗化は終焉を迎えるのか?
第5章 文化的変化、遅い変化と速い変化―ジェンダー間の平等と性的指向を律する規範がたどる独特の軌跡について
第6章 社会の女性化と、国のために戦う意欲の減退―「長い平和」の個人レベルの構成要素
第7章 発展と民主主義
第8章 変化する幸福の源
第9章 静かなる「逆革命」―トランプの登場と独裁的ポピュリスト政党の台頭
第10章 人工知能社会の到来

著者等紹介

イングルハート,ロナルド[イングルハート,ロナルド] [Inglehart,Ronald F.]
ミシガン大学社会調査研究所教授。1967年シカゴ大学博士号(政治学)。スウェーデンのウプサラ大学、ベルギーのブリュッセル大学、ドイツのリューネブルク大学より名誉博士号授与。物質主義社会の研究や、政治意識の研究で知られる政治学者。著書は300以上にのぼる。2011年、政治学で最も権威あるヨハン・スクデ政治学賞を受賞

山〓聖子[ヤマザキセイコ]
「世界価値観調査」日本代表および科学諮問委員会委員。慶應義塾大学大学院法学研究科修了。修士(国際公法)。東京大学客員准教授、帝京平成大学講師などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

evifrei

15
生存が確保されたときに人は多様性を認める事ができ、多様性を認めることでジェンダーや国籍に基づく差別が減少する。こうした様々なスティグマから解放されることは個人の幸福度の増加に繋がるというのが著者の見解だ。幸福度の向上を伴う世界的な文化的進化はデータ上は年々増加しているようだが、国により相当な差があり、各国の文化的背景と無条件に幸福度が増加することはないらしい。『それはそうだろうな』という常識的で穏当な結論に至っているが、議論が健全な証左なのだろうか。AI時代・政治上の逆革命への警鐘は若干扇情的な気もする。2020/03/18

テツ

14
生存が脅かされない安定した社会の中でのみ多様な文化が花開き、人々がもつ幸福の形が変化し進化していく。人権みたいな価値観もそう。ぼくたちにはもうなかなかありがたみを感じられないけれど、あれだってある程度洗練された社会の中からしか生まれない。生きるために必要な物質を手にし、遊興のために必要な物質を手にした後には、精神的な満足を探し求める。どのような社会情勢の中で多感な時期を過ごしてきたのか、そこから何を得たのかが、その人々が紡ぐ次の時代の文化の礎となる。今の社会が次の価値観を構築すると意識していたいですね。2022/01/15

kanaoka 56

3
人々の価値と行動は、その生存がどの程度保障されているかにより形作られる。社会は人々の幸福感を高める方向に変化しており、物質的に豊かになるにつれ、物質主義から脱物質主義的価値観への変化し、伝統規範的・権威主義的な価値から、寛容性・自己表現重視の価値観が普及してく。生存の安心感が得られると、もはや物質的なものでなく、自由、自律こそが幸福を増す普遍的な要因である。2021/10/03

ああああ

3
ほぼ序論と第一章に概要がまとまってその後は必要なところだけピックアップしていく感じ。 「経済的にも身体的にもかつてない安定をみたことで、世代間の文化的変化が拡がり、人々の価値観や世界観がぬりかえられ、物質主義的価値観から脱物質主義的価値観への転換がもたらされた。しかしこの脱物質主義的価値観への転換は、生存主義の価値観(Survival values)から自己表現重視の価値観(Self-expression values)へという、より広範な価値観の転換の一部をなすものだった。」P.12020/04/04

M

3
ある社会の文化は、その構成員が生育期に生存をどの程度安泰と感じていたか、あるいは脅かされていたかと感じていたかによって形成され、その安定度の上昇により脱物質的価値観が醸成されていくが、社会全体での価値変化は、主として世代間の人口置換によって徐々に起こる。また、文化的変化は経路依存性があり、それまでの歴史的経験に影響を受け、文化的変化は制度よりも先行していることもあるという。回帰分析によれば、社会の寛容度も主観的幸福の形成に一役買っており、逆に不寛容な社会規範は人々の選択肢を限定し、主観的幸福を低下させる。2020/02/13

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