出版社内容情報
前著『ネット炎上の研究』で「炎上参加者はネット利用者の0.5%」だったことを明らかにした著者によるネット分断を改善する提案。
ネットによって人々の意見が過激化し、分断が進んでいるという事実はない。それなのに、なぜネットの議論は罵倒と中傷ばかりで分断されているように見えるのか。著者はその答えを提示するとともに、ネットの議論を実り多いものにするための処方箋として、具体的な改善策の一案であるフォーラム型のSNSを提案する。
内容説明
草創期にはユートピアの出現と考えられていたネット社会、しかし現実には罵倒と中傷の世界に変わり果ててしまった。一体なぜこのような世界になってしまったのか。そしてこの世界を正常な世界に戻すためには何が必要か。その具体策を提案する。
目次
はじめに―ネットの分断は解決できるか
第1章 二つの議論―倒すか、理解か
第2章 保守とリベラルについての覚書
第3章 学術的な、あまりにも学術的な
第4章 フォーラム型SNS
第5章 炎上への対処
第6章 フェイクニュースへの対処
第7章 初期故障の時代―まだ20年しかたっていない
あとがきに代えて―ヘイトスピーチと情報力の独占
著者等紹介
田中辰雄[タナカタツオ]
1957年、東京都に生まれる。東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員、コロンビア大学客員研究員を経て、慶應義塾大学経済学部教授。専攻は計量経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Piichan
S.J.