内容説明
“いま”を考えるための新たな知の指針。倫理学の基本がわかる基本30冊。
目次
第1部 生と死
第2部 徳と力
第3部 快楽と欲望
第4部 資本主義の精神、市民の道徳
第5部 幸福と福祉
第6部 近代倫理の臨界
第7部 倫理の超越
著者等紹介
小泉義之[コイズミヨシユキ]
1954年、札幌市生れ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授(哲学・倫理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おきょう
1
全然知らない人や本が出てくるブックガイド。なぜか第5部で『ベヴァリッジ報告』が出てくるのは、福祉国家批判がテーマだからと思えば納得。最後のジジェクのところはとても面白く、著者らしさを感じる。ここが個人的にお気に入り→ "しかし、ジジェクは詐欺師ではない。その師ラカンと違って、大詐欺師たる才能はない。詐欺師どころか、余りに誠実なのである。まるで現代のニーチェのようだ。"(p.195)2019/01/31
大槻たまみ
0
む、難しい!特に「キリスト教の信仰」に関わるところ(神、自由意志など)がなかなか飲みこめない。これは本が悪いわけではなくて、私の中に一神教を信仰するという感覚が無さ過ぎて理解しづらくなっているのだと思う。 もっといろいろ読んで理解を深めつつ、自分にとっての「倫理」とは何かを考え続けたい。2023/08/19
くまくす
0
図書館にて。初学者にはいいかなぁと思いつつ読んでみることにした。名前を聞いたことあるものからないものまで、引用をしつつ現代にも活かせるように読んでいて面白かった。ただ、記憶に定着したかと言われると怪しいところがあるので、サラサラ読みすぎてしまうのも問題ものか?最初の1冊としてはとても最適だと思った。2021/11/27