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ちくま新書
象徴天皇制と皇位継承

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064172
  • NDC分類 323.141
  • Cコード C0223

内容説明

皇位継承のあり方を論じるとき、欠かせない視点がふたつある。ひとつは、現在の天皇制が「象徴天皇制」であること。もうひとつは、現行の皇室典範は、何ら安定的な皇位継承を保証するものではないこと。古代より近現代におよぶ天皇制のあり方を歴史的に問い直し、戦後GHQによって皇室制度に仕掛けられた「時限爆弾」の存在を指摘する。今上天皇の体現する象徴天皇制の理念を踏まえ、皇統断絶の危機を回避する道を探る。象徴天皇制の今後を考える上で必読の書。

目次

第1章 象徴天皇制の誕生
第2章 皇統断絶という時限爆弾
第3章 皇室典範と皇位継承
第4章 象徴天皇制の定着
第5章 小泉内閣の皇室典範改正案
終章 伝統と法理

著者等紹介

笠原英彦[カサハラヒデヒコ]
1956年東京都生まれ。1985年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。慶應義塾大学法学部教授、法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バルジ

2
刊行から10年以上経過したが皇位継承に関する議論が進展していないこともあり、論点が全く古びておらず今もなお注目に値する指摘が少なくない。著者は「万世一系」を明治国家の創出したイデオロギーと喝破し、男系男子=万世一系ではないことを繰り返し説く。側室制度と伏見宮系宮家の臣籍降下により男系男子継承の大前提が崩壊した状況での安定的な皇位継承を図るにはどういう方策が必要か、議論の前提となる土台を意識しつつ保守派や「国体護持」で満足した歴代政府の無策を厳しく批判する。かなり思い切った記述が多いのでその点も楽しく読める2019/08/11

kei

1
「天皇」という言葉には複雑な気持ちがある とはいえ、自分自身彼らのいない「日本」というものを理解できない 筆者の大仰な書き方でリーダビリティが微妙だけど、初めて知ることが多くて思考は果てない 僕らは自分たちが掲げる旗の由来も、出来も、原材料も、作り方すらも満足に知らない そうやって失われたものが戻ることはないってのに2014/10/27

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