出版社内容情報
人は自分の体験を面白おかしく語りたがる。「語りたい」煩悩は、知識の文法を超える。お行儀のいい文法がいきいきと動き出す不思議な瞬間を一緒に体験してください。
内容説明
「文法的に問題だ」というのは、なにが問題なのだろうか。私たちは日常それほど理知的にことばを扱っているわけではない。立派そうな文法が、私たちの合理的でないおしゃべりから出来上がっていることは案外多い。本書では、そんな例として「体験の文法」を取り上げる。人は誰しも、体験を語りたがるという煩悩を抱えている。体験の文法は、ときに知識の文法をやすやすと超える。体験が「状態」をあざやかに「デキゴト」化する不思議なデキゴトを体験してください。
目次
第1章 知識の文法と体験の文法
第2章 ワクワク型の体験(ワクワク型の体験とは?;「で」;頻度語;「ばかり」;「たら」;「た」)
第3章 ヒリヒリ型の体験(ヒリヒリ型の体験とは?;頻度語;「ばかり」;「たら」;「た」)
第4章 環境とのインタラクション
著者等紹介
定延利之[サダノブトシユキ]
1962年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、神戸大学大学院国際文化学研究科教授。文学博士。専門は言語学、コミュニケーション論。これまで軽視・無視されがちであった「周辺的」な言語現象の考察を通じて言語研究の前提に再検討を加えている。とくに、人と環境、人と人とのインタラクションが、言葉とどう関わっているか、体験と知識、探索と体感などをテーマとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふうふう
shouyi.
Masakazu Kawamoto
Teo