出版社内容情報
社会思想史とは、現代を理解するための過去の思想との対話。近代啓蒙からポストモダンまで、諸思想の意義と限界が一望できる入門書。
内容説明
いま社会思想史を学ぶ意義はどこにあるのか?九〇年代以降、世界そして日本社会のありようは激しく揺れ動いてきた。明日への不透明感は増す一方であり、人びとの抱く閉塞感も高まるばかりだ。そうした時代だからこそ「いま、ここ」をとらえるための揺るぎない視座を手に入れる必要がある。社会思想史を学ぶとは、まさに、過去の思想との対話を通じて現代世界を眺める座標軸を獲得することだ。近代啓蒙からポストモダンまで、重要思想の核心をクリアに一望する入門書決定版。
目次
第1章 現代思想批判から近代啓蒙思想の見直しへ(一九八〇年代の社会思想とは何であったか;世界史の転換と社会思想の転換―一九九〇年代以降 ほか)
第2章 社会思想史は何を軽んじてきたか―自然・宗教・悪(進化論の社会観―進歩史観から偶然史観へ?;近代啓蒙思想と宗教 ほか)
第3章 近代啓蒙思想をきたえなおす―立憲国家・市民社会・超国家組織(コスモポリタニズム、ナショナリズム、インターナショナリズム;市民社会論と福祉国家論 ほか)
第4章 分断された社会をつなぐ思想―歴史・文化・対話(欧米中心的進歩史観からの脱却と相対主義の罠;「解釈学的理解」とは何か―批判的で対話的な歴史・文化理解のために ほか)
著者等紹介
山脇直司[ヤマワキナオシ]
1949年青森県八戸市に生まれる。一橋大学経済学部卒業。上智大学大学院哲学研究科修士課程修了。1982年ミュンヘン大学にて哲学博士号を取得。現在、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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