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ちくま新書
中小企業の底力―成功する「現場」の秘密

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067760
  • NDC分類 335.35
  • Cコード C0234

出版社内容情報

国内外で活躍する日本の中小企業。その強さの源は何か? 独自の技術、組織のつくり方、人材育成……。多くの現場取材をもとに、成功の秘密を解明する一冊。

内容説明

産業空洞化、低賃金、後継者不足…何かとネガティヴなイメージで語られる「中小企業」。しかし、日本には業績好調で元気な中小企業は数多い。そのように成功している中小企業の強さの源は何か?本書では、日本はもちろん、タイを中心にASEANの現地工場を多数取材。その中で、人材の育成方法、独自の技術力、労働力の質の高さ、組織のつくり方、コアの有無など、成功する会社の特徴が明らかになっていく。日本の中小企業はASEANで信頼され、現地にとてもよい影響を与えている。

目次

序章 よい会社の条件とは何か?
第1章 グローバル時代の人材育成―東研サーモテック、タイ・味の素
第2章 日本の中小企業の競争力―デンソー、O.E.Iグループ
第3章 コアをもつ、知恵を集める―トヨタ・グローバル生産推進センター
第4章 すぐれた組織のつくり方―ナカキン
第5章 人材育成は自分でする―東京ダイス・金森製作所
第6章 創業一〇〇年を超える企業の挑戦―坂本重工・住野工業
第7章 中所得国のワナ―ヤマウチ
終章 グローバル化にも強い中小企業―東陽工業

著者等紹介

中沢孝夫[ナカザワタカオ]
福山大学経済学部教授。経営研究所シニアフェローを兼任。兵庫県立大学教授を経て2008年から福井県立大学教授。2014年4月から現職。専門は「ものづくり論」「中小企業論」「地域経済論」。1944年生まれ。高校を卒業後、郵便局勤務から全逓本部を経て、45歳のとき立教大学法学部に入学。1993年に同校卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

8
☆☆☆ 現場を丹念に訪れて書かれていることがわかる。派手なタイトルの本が売れている昨今、このような視点で書かれた著作は貴重。海外に進出した日本企業の共通の課題はやはり「人材育成」。人口減少時代の日本にとって、海外での現地人材の戦力化はますます重要。2014/06/17

koji

5
本書の中に「御社はなんの会社ですか」と問われて、上手く答えられず、著者に、要は「コア」がない会社と一刀両断されるエピソードが2ヵ所でてきます。成功する「現場」をもつ中小企業は、所謂コアがある会社でその要素は様々です。特に、人材育成の話は興味深いですね。私が敬愛する労働経済学者小池和男さんと視点が同じです。地頭のよい学生を採用し、長期雇用の中で、職場の中で多くの仕事量を与え成長させていく、この繰り返しが企業体質を強くします。同感。中小企業政策に少し手厳しく反論したい所もありますが、深く考えさせられる1冊です2015/02/13

Kazuo Ebihara

2
日本の会社の99.7%が中小企業で、 働く人々の70%がそこに所属しています。 著者は、全国の中小企業を20年にわたって、調査、研究。 リーマンショックや東日本大震災などに見舞われながらも、 健全経営を続ける中小企業が多数存在しています。 匠の技の伝承、人材育成、競争力の源泉、 組織作り、グローバル展開など 強かな生き残りの秘訣に迫っています。 2018/05/06

ひかりパパ

2
日本の中小企業の生き残る可能性について考察する。政府の大企業優遇の政策の転換が必要だと思うが、にも関わらずしぶとく生き延びる中小企業のありように驚く。2014/05/06

Toshi.S

1
“成功する「現場」の秘密”というサブタイトル通り、人材育成を中心に優れた技術力を持つ中小企業を紹介。単純に「企業は人なり」を再認識させてくれる一冊です。2014/09/28

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