出版社内容情報
もてなしのアートに満ちているイタリアのホスピス。その美的精神と、ケアの思想を掘り下げて紹介。終末期ケアのあるべき姿を描き出す。
横川 善正[ヨコガワ ヨシマサ]
内容説明
もてなしのアートに満ちあふれているイタリアのホスピス。「死はスイートなもの」という彼らの感覚、人生をまるごと味わおうとするイタリア人の感性とはどのようなものだろうか。アートで終末期医療を彩るという美学やケアの思想を掘り下げて紹介するとともに、それを支える市民や地域共同体のあり方をいきいきと描き出す。人生の最期に寄り添う終末期ケアとアートはいかにあるべきかを問い続け、イタリアの人々と交流を重ねてきた美大教師による、まったく新しいホスピス案内。
目次
序章 なぜ終末期ケアにアートが必要か
第1章 絶望を希望に変える力
第2章 アートの原点にあるもの
第3章 「アットホーム」を求めて
第4章 ホスピスから甦るデザインとアート
第5章 農と食による「再生」
第6章 目を凝らして
終章 「生命」から「いのち」へ
著者等紹介
横川善正[ヨコガワヨシマサ]
1949年金沢市生まれ。金沢美術工芸大学名誉教授。専門は英国文芸・デザイン論。アートミーツケア学会理事、金沢市立病院および済生会金沢病院での医芸連携プロジェクトの顧問を務める。著書に『ホスピスが美術館になる日―ケアの時代とアートの未来』(ミネルヴァ書房、泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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MICKE
ちあき120809
めっちー