出版社内容情報
汗は誤解されている。大量の汗で痩身も解熱もしない。でも上手にかけばメリットも多い。温熱生理学の権威が解き明かす汗のすべて。
内容説明
もっとも身近な生理現象なのに、誤解される汗。風邪の高熱は汗をかけば解熱する、汗っかきは持久力がひくい、わきの下や喉元や頭皮は汗をかきやすい…。どれもこれも科学的には真逆である。いい汗とは何か。暑さになれると上手に汗をかくことができ、暑い夏もへっちゃらに乗り切れる!最新の脳科学の成果からさまざまな疾患による影響まで、汗のすべてを発汗生理学の権威が解き明かす。
目次
第1章 汗とは何か
第2章 エクリン汗腺とアポクリン汗腺
第3章 役に立つ汗・無駄な汗
第4章 体温調節の方法―核心温を守るための生体の戦略
第5章 暑さに負けない身体の条件―暑熱順化とは何か
第6章 熱中症と汗
第7章 ストレスによる汗
第8章 こんなときの「汗」の意味
第9章 汗の異常
著者等紹介
菅屋潤壹[スゲノヤジュンイチ]
1946年生まれ。名古屋大学医学部卒業。医学博士。愛知医科大学医学部の講師、助教授を経て教授。現在は愛知医科大学名誉教授。専門は生理学。研究分野に発汗生理、温熱生理、環境生理、自律神経生理など。共著、編著、監訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gordon
4
かなり汗っかきだと自覚している自身ゆえに書店で目に付き即買い。 医学的に汗の仕組みを詳しく解説されていて、自分の汗も意味があって出てるんだなと納得。むしろ人体の発汗は高度にプログラミングされた仕組みである事に驚き。環境への対応、ストレスへの反応、さらには性差に至るまで理解できた。 でもすぐ汗だくになる自身の発汗システムはなんとかしたい…。2018/04/14
ぺーはーせぶん
2
発汗生理学の学問書的新書。 エクリン腺、アポクリン線、暑熱順化、中枢自律神経との関係性、発汗神経系の不思議、、、等、とても難しい本であった。 水中進化論とヒトのエクリン腺比率を紐付けて考えられないか? 難しいっつか、中間的分野なのか評価方法がないのか不明点の多い領域と感じた。肝心の汗よりも人体一般知識の習得に役立った(^^)2018/11/06
Yuichiro Katayama
2
今まで熱が出たときに一生懸命汗かこうとしてたけど、直接的には熱は下がらない。自然に汗をかいたときってのがからだが外敵を倒した証拠ってことなんか。風邪で発熱したときの考え方がまた少し変わった。汗はすごかった。2017/08/01
スリカータ
1
汗は厄介物扱いだが、とても重要だと知る。岩盤浴に通うと次第に汗をかきやすくなりサラサラの汗をかくということは分かっていたが、そのメカニズムが本書で解った。エアコンで夏場の汗をかきにくくなったが、汗をかくことを厭わず、どんどん汗をかこうと思った。ただし、冷や汗のメカニズムは全く異なり、健康的ではない。そして、いい汗をかくためには水分補給が大切。脂肪は身体の断熱材。2017/10/15
縁川央
0
汗がすごいのはわかったけど、文章が少し読みにくい。あと、図とか表があったほうが読みやすいと思った。まとめと。接続詞と。2023/11/21