出版社内容情報
我々はなぜ官僚支配から抜け出せないのか。政治主導はなぜ無効なのか。支配・外圧・身内・権力の四つの論理で行政の作動様式を解明する、これまでにない入門書。
内容説明
一九九〇年代に政治主導に向けたさまざまな政治・行政改革がなされたのに、かえって今や為政者の恣意と統治者への忖度が蔓延してしまっている。我々は悪しき支配から抜け出せないのか。支配・外界・身内・権力の四つの切り口で行政の作動様式を活写。その実相を解明したうえで、現在の官僚制とのつきあい方の心得を提示する。行政に携わる為政者にとっての「行政学の教科書」ではなく、支配と権力にさらされる被治者を読者として想定した、公務員対策たる「行政学の基本書」。
目次
序章 被治者にとっての行政
第1章 支配と行政
第2章 外界と行政
第3章 身内と行政
第4章 権力と行政
終章 行政とのつきあい方
著者等紹介
金井利之[カナイトシユキ]
1967年生まれ。東京大学法学部卒業。同助手、東京都立大学法学部助教授を経て、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専門は自治体行政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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