出版社内容情報
ムズカシイ……。定理、法則、数式と覚えて理解しなきゃいけないことが多い物理。それを図と文章で一気に理解させ、数式は最後にまとめて確認する画期的な一冊。
内容説明
高校の教科で高い壁として立ちはだかる物理。数式、定理、法則など、覚えなければいけないことが多く、かつ理解しないと問題は解けないため、苦手なまま終えた人も多いだろう。そんな人も安心してほしい。図と文章で理解したのち、最低限の数式さえ確認できれば、もう物理は怖くない。得意だった人もその背景を知れば、より楽しくなるはず。物理の勘所をざっくりとつかまえて、やさしく、そして面白く解説する一冊がここに誕生した。
目次
第1章 力学(運動の表し方;運動の三法則と色々な力 ほか)
第2章 熱力学(気体の圧力と体積;気体の変化)
第3章 波動(波の基本;音 ほか)
第4章 電磁気(電場と電位;回路 ほか)
数式の博物館(等加速度直線運動を表す数式;摩擦力と浮力の数式表現 ほか)
著者等紹介
永野裕之[ナガノヒロユキ]
1974年東京生まれ。東京大学理学部地球惑星物理学科卒、同大学院宇宙科学研究所(現JAXA)中退。高校時代には数学オリンピックに出場した経験も持つ。現在、個別指導塾・永野数学塾の塾長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
15
僕の薄っぺらで付け焼刃な物理学感覚が、敏感に反応した箇所が2カ所あった。①力学の解説で紹介されているドラマ「ロングバケーション」のスーパーボールのシーン。微弱な物理学感覚をもってすると、次のような問題文をつくることが可能。「スーパーボールの質量m、マンションの地上からの窓の高さをh、はねかえり係数をe、重力加速度gとするときに、キムタクの投げるボールの初速度V₀を求めよ!」。②音も光も波である。道路脇の高い塀の向こうから犬の鳴き声が聞こえてきた。同じ波なのに、犬の姿は見えず、声だけが聞こえてくるのはなぜ?2021/06/08
かんがく
15
学生時代にほぼ理解できていない物理学について学習。数式については章末に別記され、原理と歴史の説明が例えとともに書かれるので自然と頭に入る。力学、熱力学、波動、電磁気と後半にいくにつれて経験から実感しづらくて難しくなったが、基礎の基礎については理解できた。2020/01/17
まえぞう
14
高校の1年間でやる内容を3時間で説明しているので、極さわりだけです。数式は別だてになっているので、本文だけなら簡単に読めます。2019/12/16
寝落ち6段
11
力学、熱力学、波動、電磁気の高校物理の範囲について基礎を解説している。実は小学校・中学校理科の物理分野の基礎でもある。義務教育の理科では、これらの基礎でも目で見てわかる、簡単に実験できる、端的に結果がわかるものをしか習わない。発展的というよりも探求的に高校では学ぶわけだ。完全に理解することは難しいだろうし、理解したところで人生の役に立つのかと疑問に思う人もいるだろう。理解できなくても理解しようとする姿勢が大切だし、興味関心を寄せるのも大切だ。人生に役立たせるかなんて自分次第だ。学ぶことの大切さを学んだ。2020/03/21
はちめ
9
高校で物理を取らなかったのでかなり難しかったが読んで良かった。縦波とは何かとか電流が並列回路でなぜ小さくなるのかとかいった基本の基の部分で初めて理解できたことがいくつかあった。☆☆☆☆2020/02/27